西田佐知子 アカシアの雨がやむとき 2024.7.15 月
アカシアの雨がやむとき 西田佐知子 1969
歌は世につれ 世は歌につれ
60年安保時に13.7%だった大学4年生男子進学率が10年後の70年安保時には27.3%と倍増していることからも明らかなように60年安保までの学生は社会に何らかの恩義を返す責任があるというある種の「ノブレスオブリージュ意識」があった。少数特権者の社会への責任意識である(p.92)。
「アカシアの雨がやむとき」はたんに西田佐知子の代表的ヒット作ではなく、60年安保の鎮魂歌でもある(p.91)。
もっともそれは全学連主流派のごく一部のリーダーとシンパたちにとってそうだったと言えることである(p.97)。
前田和男(2023)『昭和の街場のはやり歌』彩流社
ノート
屈折したもののいいように著者の心情が現れている。前田和男氏 1947年生まれ。
理屈はともかく、退廃的ともいえる歌詞とメロディー、歌いようは日本的な伝統の哀愁感満載である。
日本人は滅びていくものへの鎮魂、賛美の意識が強いように思う。
『うみゆかば』にしても滅びへの美学が強く感じられる歌である。自覚し、注意しないといけない。国家ナショナリズムは、そういうところをねらってくる。
2024.7.15 月曜日