年中行事・祝祭日 正月 しょうがつ

年中行事・祝祭日
正月
正月とは 1 月のことであるが、ふつう祝う期間は最初の 3 日間、または 1 週間である。学校も会社も 12 月 29 日から 1~2 週間休みとなり、家族と日頃、離れて暮らしている人も多くは帰省して家族と一緒に過ごす。正月を迎えるにあたり、昔は大掃除をしたが、最近はしないようになった。日本人は個人化している。門松 かどまつ 注連飾 しめかざり、鏡餅 かがみもち の準備はする人もいるし、しない人もいる。スーパーではミニの鏡餅を売っている。大晦日 おおみそか の夜は年越しそばを食べて新年を迎える。元旦 がんたん には寺社に初詣 はつもうで に行き、新年の健康と幸福を祈る人は多い。届いた年賀状 ねんがじょう に目を通すことや子供にとってはお年玉 としだま をもらうことは正月の楽しみの一つである。
「明けましておめでとうございます。」と言うと、旧年の嫌なこともすべて忘れて、新年は心新 あら たにして頑張ろうという気持ちになるものである。
ノート
旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。
年賀状では、そのような言葉を書いて、人間関係を確かめる。日本人は過去の嫌なことを水に流して、心機一転、新しいことに立ち向かう人たちである。いつまでも過去のことをぐじぐじ言わず、新しいことに取り組むのが日本人である。もっとも、この性質はいい面もあれば、悪い面もある。近隣諸国では、自国民に説明するためもあり、何が正しく何が正しくないのかをはっきりさせ続ける国もある。ケント・ギルバートや井沢元彦は、儒教、とりわけ朱子学の、善悪を峻別する考えが元凶であるという。しかし、儒教が東アジアの思想、倫理として共通基盤をなしていたという考えもあり、一概に批判だけしていればいいというものでもない。互いに自らの来し方を振り返り、主観に惑わされず、客観的に自己認識することを始めない限り、相互理解はできないであろう。政治だけでなく、多面的なアプローチも必要だ。マスコミの政治一辺倒の報道姿勢には辟易する。アメリカの真似の弊害はこんなところにも見て取れる。テレビマスコミの報道キャップは、たいてい元ワシントン支局長である。外務省のアメリカ大使の地位は、外務省内で群を抜いている。アメリカを怒らせないことが日本の政治の大前提にある。近隣諸国との関係もその前提の上で決定されるから、胆力のある政治家が出ない限り、政治的に改善するのは難しい。
2022.7.30 土