藤田昌志 比較文化学のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

蓮如の革新  2024.11.30土

比較文化学的

      

                蓮   如
  蓮如の革新
 蓮如は「信じるだけで(注=念仏を唱えるだけで)無条件に極楽に行ける」という絶対他力思想を革新し「慈悲深い阿弥陀の偉大さに触れたとき、君にその義務がないのだとしても、『ありがたいお方だ。恩返しがしたいな。』という気持ちにはならないかい?」と説いた。その「恩返し」とは本願寺教団への奉仕であり、それを「報謝行」ほうしゃぎょう と呼び、この報謝行を大々的に展開することで、本能寺教団は戦国期に急速に勢力を拡大した。
    呉座勇一 與那覇潤 (2024)『教養としての文明論』ビジネス社 pp.153-154


         ノート
 宗教は「中興の祖」やリメイクする人が現れないと、衰退していく。社会は変化していき、宗教が現実に合わなくなるからだ。現世利益から社会運動へ変わった後、宗教は世俗化して権力におもねり、本来の革新性を失っていくのが今までの宗教の歴史だ。本願寺もそうだろう。皇室との関係を持ちたがったのもその反映ではないか。お東さんの方が革新的で、一からやり直すといったのも今からかなり前のことだが、果たしてどうなったのだろうか。


                           2024.11.30  土曜日

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