藤田昌志 比較文化学のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

2023.1.1  元旦に思うこと

比較文化学的

 

 

のん(能年玲奈) 新宿の女(藤圭子) 映画「星屑の町」劇中歌


   正月のプレゼント  心に沁みます。


   元旦 2023.1.1
 「旦」は早朝のこと、転じて日のことを表す。「旦夕」は早朝と夕方のことである。「元旦」は最初の朝のことである。新たな一年の初めを新しい気持ちで迎えるというのは、日本的で、過去のことは忘れて水に流し、新たな思いで生きていこうというのが日本人の心である。しかし、地域によっては過去のことは決して忘れず、悪いことはいつまでも忘れずに、将来の戒めとしようという考えもある。
 東アジアでは、南宋の朱子(朱熹)による道統論が北方異民族の侵攻の時期もあって、確立され、自らの正統性を証明するために知識人の間で用いられ、科挙の試験は朱子学に基づくものであったところから超エリート文人は朱子学の考えを基本とした。書物を読むことを重視し、理と気の二元論によって、現実の気より、純化された「理」を重んじたが、それは一部エリートの考えであると批判し、「心即理」を唱える陽明学が、明代には流行した。「いいと思ったことはやれ」という心を大事にした。
 官と民の乖離は中国の特徴であるが、日本では官と民はそれほど乖離せず、明治においても小学校初等教育を日本は重視した。それに対して、中国、コリアでは、官を中心とするエリートの育成に力を入れた。そんなことを思う元旦の一日である。(2022.1.1 元旦 再録)


    偶成  朱熹


   少年易老学難成   少年老い易く学成り難し
   一寸光陰不可軽   一寸の光陰軽んず可からず
   未覚池塘春草夢   未だ覚めず池塘春草の夢
   階前梧葉已秋声   階前の梧葉已に秋声


  ノート
  年を取ると一年の過ぎるのが早い。それは「生きるのに慣れるからだ」とはチャップリ
  ン『ライムライト』の中の言葉だ。
 ハイデッガーは「人間は死に向かって驀進する存在である」と述べている。
 自分という存在を変えなくして、世界の変化はない。
 酒は昨年から週三日か四日しか飲まなくなったから、それも進歩と言えば進歩だろう。
 今年はさらに何か一つ進歩してみたい。                                                               

  


         2023.1.1  日曜日

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