藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

日本語の動詞の形



  日本語の動詞の形
 例えば、「書く」は、書かない、書きます、書く、書け、書こう とあいうえおの段に沿って、未然形、ます形、辞書形、命令形、意向形を表す。
 日本語の初級教育では、動詞のこれ等の形を身につけることを目的とする。(て形も大事。)動詞のこれ等の形は後続の表現とセットで教えられる。
 例えば、書かないほうがいいです、書きます、書くのは好きではありません、書けと言いました、書こうと思います。などなど。
 形を中心に教えると不自然な表現も出てくるが、ある程度は仕方がない。それではだめだとヴィゴツキーの認識論を援用して、自然な日本語を最初から教えようとする日本語教育者もいるが、理想論に偏していて、初級日本語教育にしか対応できていない。
 所詮、日本語教育は外国語の読めない、教えられない者が、女性差別の中で新たな職探しの分野を日本経済膨張の中で見出し、プラクティカルな話し言葉日本語の初級教育を確立した世界であると言わざるを得ない。他の外国語教育よりは一段、下に見られている。別科などの日本語教師は姓名を記載されていないことが多いことからそのことがうかがわれる。


                          2023.6.9    金曜日

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