赤塚不二夫とタモリ
赤塚不二夫とタモリ
タモリの育ての親は赤塚不二夫である。
売れる前のタモリを
赤塚不二夫は自分の事務所に寝泊まりさせ、
タモリをベッドに寝かせ、
自らはロッカーを横にして、それに毛布を敷いて寝たという。
月に20~30万円の小遣いをタモリに渡して、
その金でタモリは歌手のコンサートなどに行き、
芸を見る肥やしとした。
赤塚不二夫の葬儀で
タモリは代表して弔辞を読んだが
それは白紙で
アドリブによるものだった。
タモリは弔辞の最後でこう締めくくっている。
「私はあなたの作品です。」
赤塚不二夫のマンガは晩年、面白くなくなっていた。
しかし、
タモリという最高のエンターテインメント作品を
この世に残したのである。
2023.10.13 金曜日