藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

烏丸通の語源     2024.4.26 金

    

    烏丸通(からすまどおり)の語源
 烏丸通(からすまどおり)は京都のメインストリート。京都駅から南北へ続いている。
 碩学語源学者、吉田金彦先生は、貴族「烏丸」家の名はこの通り名を用いたものとする。
 更に、烏丸(からすま)は河原州(かわらす)にできた村(まる)(朝鮮語のマウル)が語源だと言う。からすまの「ま」は村「まる」で、朝鮮語の「マウル」が語源だということの根拠が述べられていない。少なくとも、類例、典型例を三つぐらいは挙げないと説得性がない。

 以前、挙げた『京都地名語源辞典』では、こうした斬新な語源説すらが少ない。
 「小倉」の語源も以前は吉田説では馬の「鞍」くら のようにへこんだところという説が述べられていたが、『京都地名語源辞典』ではそうした説も姿を消している。どの本にどう書いてあるということだけの列挙では、語源研究は面白みに欠ける。
  語源研究会の事務局長は元イデオロギー政党の専従で、私をはじめ当時いたすべての意に沿わぬ理事、関係者を追い出したようだ。そういう人間には、大した仕事はできない。
 自分の考えしか認めない思想、宗教、人間は衰微していくのが世の常だ。今の世に合うようにリメイクしていくものだけが生き残る。宗教や政党もそうだ。岸田は英語をうまく利用して、少し盛り上げたが、アメリカに偏り過ぎなのがぞっとする。英語などたいした言葉ではない。文化のない、銭もうけの言葉だ。読めればよい。中国の古典でも読んだほうが深い教養が身に付く。日本人は明治までそうしてきた。


                             2024.4.26   金曜日

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