藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

  語源随想          2024.4.19  金

       

    語源随想
 は中国語のメイが発音しにくいから、最初に発話の辞、ウの字を付けて、梅となった。
 も中国語のマに発音しやすいようにウをつけて馬となった。
 イチョウ(銀杏)は広東語のイャチャウ(鴨脚=鴨の脚)に形が似ているからイチョウになった。
 バッテラはオランダ語のボートの意味から。
 黄昏 たそがれ は 誰そ彼は(誰だ、彼は) から。夕闇迫り、よく相手が見えないから。
 ほうぼう という魚は海の中で、地面を はうばう =はう ように進むから。
 まぐろ は真っ黒だから。江戸時代は白身魚が人気で、まぐろは色が黒いので下魚とされ、食べられなかった。
 ホルモンは、 ほうるもん=捨てる物 から。これは一説による。
 ちんぷんかんぷん は中国語のティンプトンカンプトン(听不懂 看不懂=聞いても見てもわからない)から。これも一説による。


  語源学は面白いが、いろいろな説があるので、「真理は一つ」という西洋流の考え方に
 合わないから大学ではほとんど教えられていない。このことは何度も述べた。
 歴史というのも、もっと「総合的」に比較文化学的に研究したら面白いのにそういうことはしない。「分析的」に細かく分けて、ち密に狭い研究をするのが日本的な研究である。これも西洋の学問の真似である。
 いつになったら「総合的」な比較文化学が注目されるようになるのだろうか。


                         2024.4.19   金曜日

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