藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

2023年9月のブログ記事

  • 京都の未来 観光地化か地元居住民優先か

                  京都の未来?      京都の未来 観光地化か地元居住民優先か  竹田恒泰氏かTikTokで珍しくいいことを言っていた。  京都の未来は観光地化するか  地元居住民優先にするか  どちらかしかないと言っていた。  二項対立的で攻撃的なのはいつものことだが、  当たってい... 続きをみる

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  • 自由ということば

       自由ということは゛ 自由ということばは 本来、「好き勝手にする」という意味で、 柳田国男も文章で 柳田の幼年時、柳田の田舎の家の前に酒に酔っ払った男が来て  「俺の自由だ」と言って 暴れたという話をしている。 明治10年ごろの話で、 自由民権運動の影響があったらしいが、 その酔漢は 自由につ... 続きをみる

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  • 通時と共時

                  Diachronity 通時  と Synchronity   共時  通時と共時  通時と共時は言語学の用語だ。  インド・ヨーロッパ語族の研究に専念していた  通時言語学の象牙の塔に  フェルディナンド・ソシュールが  異議を唱え、  今の言葉、共時言語学の探究を提... 続きをみる

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  • 9月 新学期

      9月 新学期  新学期が始まると  不登校が増えると言う。  9月病という言葉もあるそうだ。   自分のリズムが夏の間にできてしまうのか。  自分中心で集団になじめないのか。  日本人は国の目標もないし、  親を見ても忙しそうにしているだけだし、  何を頼りに生きていけばいいのか  わからない... 続きをみる

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  • バナナ化する日本人

     バナナ化する日本人  見た目は黄色い。 しかし、 中身は白い。 それが日本人。 つまり、肌の色は黄色いが、 心の中は西洋風。 アメリカにすり寄る日本人。 留学しても 英語予備校で 英語勉強して、 麻薬吸って 帰って来るのがほとんど。 「脱法ハーブ」という麻薬を作って 逮捕されてりゃあ世話あない。... 続きをみる

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  • 文字と発音

     イタリア語はローマ字読みすれば大丈夫   アルファベット イタリアーノ         文字と発音  日本語は比較的、文字と発音が乖離していない。  それでも「は」ha を「わ」と発音したり、  交渉 こうしょう と書いて こうしょお と読ませることはある。  歴史的事実がその中に残っている。 ... 続きをみる

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  • 【鬼迷心窍】 運命のいたずら

    外国人翻唱【鬼迷心窍】太好听了,希望大家喜欢 Gui Mi Xin Qiao Cover  【鬼迷心窍】 運命のいたずら     日本語訳  部分   以前、人生はこんなものだと思っていた   波風のない静かな日々を望んでた   人の言うことなど耳に入らなかった。   困難が私を取り囲んだ   ど... 続きをみる

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  • 松ぼっくり

      松ぼっくり  河原町丸太町の角。  河道屋 かわみちや。  蕎麦ぼうろで有名だが  私は  松ぼっくりのほうが好きだ。  一口サイズの  外はかりっとした焼き菓子の食感。  さらに  中は濃い凝縮した和三盆の甘さが口の中に広がる。  駄菓子というにはあまりにも  洗練されている。   今もある... 続きをみる

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  • 州浜  すはま

      州浜  すはま  大豆粉とみずあめを練って  丸める。  以前はぼそぼそしていて  時代に合わないと思っていたが  最近、久しぶりに食べると  みずあめの味が濃くなって  ぼそほぞ感も しっとり感に変わって  今に合う味に変化していた。  烏丸丸太町の角を少し西に入ったところの  南側。  ひ... 続きをみる

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  • 松風 まつかぜ

       松風 まつかぜ  ケーキのなかったころ  卵と小麦粉と砂糖とみそで つくった  カステラもどきの和菓子。  愛想にみそにゴマをぱらりとあしらう。  おひとつ どうどすえ。  今の時代には合わないから  リメイクする必要がある?  こうした菓子は京都に多い。  時代に合わず静かに  消えていっ... 続きをみる

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  • 出町柳 ふたばの 豆大福

       出町柳 ふたばの 豆大福  京都人なら一度は食べたことのある  出町柳 ふたばの 豆大福。  もちは柔らかくしっとり  豆は丹波の大きな黒大豆。  こしあんは甘さ控えめ。  ほのかに塩味がする。   いつ店の前を通っても 人が並んでいる。  通りの前は京阪 出町柳駅 でまちやなぎえき。  大... 続きをみる

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  • 近代の鉄道敷設の意味

     1906年のポーツマス条約でロシアは南満州鉄道の敷設権を日本に認めた。     近代の鉄道敷設の意味      近代の東アジアの歴史を見ると、欧米列強、次いで日本も鉄道敷設ということをする。  近代化で鉄を生産し、鉄道を敷いて便利さを追求した。  しかし、それだけにとどまらない。  鉄道敷設には... 続きをみる

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  • 文化というしぶとい存在

                           鴨川の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず      文化というしぶとい存在  文化というのはしぶとい存在だ。  正確に言えば、前代の文化はしぶとい。  男尊女卑だって、女性のほうが男性より  給料が少ないという形で残っている。  それで、賃金差別の... 続きをみる

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  • 萩の賑わい  美空ひばり

    美空ひばり 萩の賑い(唄 美空ひばり)  萩の賑わい  美空ひばり  ノート  2023.8.25 金曜日 「BS日本の歌」 で 小椋佳が美空ひばりをしのんで歌っていた。  哀しさを秘めた 静かな 日本的情調の歌である。  小椋佳の歌は、はかなさの美を歌うものが多い。  日本美の一つであろう。  ... 続きをみる

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  • 女性の男性化  男性の女性化

         女性の男性化  男性の女性化  現在の日本は女性の男性化、男性の女性化によって特徴づけられる。どうしてこうなったかというと、アメリカ化が大きな要因としてあるだろう。  敗戦後、アメリカ化が進み、ウーマンズ・リブや人種差別反対といった人権運動がアメリカで盛んになり、日本にもそれは飛び火した... 続きをみる

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  • 「女ことば」

                「女ことば」  「女ことば」の始まりは明治時代の女学生の話し言葉で(言語学者、中村桃子氏による)当時は「下品で乱れた言葉」だとされていた。  「女ことば」が植民地同化政策で、男女の異なった言葉遣いが日本のすばらしさとして教えられ、戦後も「女ことば」は日本女性の丁寧で控えめ、... 続きをみる

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  • 日本語語源学  西洋学問から切り捨てられたガクモン

          日本語語源学  西洋学問から切り捨てられたガクモン  翻訳に続いて、西洋学問から切り捨てられたガクモンに 日本語語源学がある。 日本語の語源学説にアイヌ語言説、地名語源説、朝鮮語言説などがある。  「ぬばたまの」という万葉集の句の「黒」の枕詞がある。 意味がよくわからない。 朝鮮語語言... 続きをみる

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  •  翻訳について

       翻訳について  翻訳は外国語を母国語に訳すのと母国語を外国語に訳すのと二つに分かれる。 日本は外国語を母国語に訳す翻訳大国である。 それは日本人の舶来品好みと通底している。 日本人は外国には素晴らしいものがあると思っている。  山のあなたの空遠く  幸い住むと人の言う  アンドレ・ジイドの詩... 続きをみる

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  • 風に吹かれて  ボブ・ディラン

    BLOWIN' IN THE WIND Bob Dylan (風に吹かれて/ボブ・ディラン) 1963  風に吹かれて  ボブ・ディラン  60年前の歌。  反戦歌であった。  大学紛争。  「風に吹かれて」いた当時の人は  今のロシア・ウクライナ戦争をどう思うか。  アメリカという巨大な... 続きをみる

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  • 自然という翻訳語

     自然という翻訳語  日本語で「自然」という語は元来、じねん と読み「おのずから」という意味である。宗教でも「自然法爾」とか「自然に仏界にいたるべし」などと言う言辞がある。おのずからそうなることを「自然」と言った。  西洋ではギリシアではピュシスというおのずから生成する概念が存在したが、ギリシアの... 続きをみる

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  • 当我娶过她

    当我娶过她 - 卢旺达青年团队 Cover 『也许这就是命运吧 注定我失去她』太好听了  当我娶过她 彼女と一緒になっていたら  歌詞 大意 部分   そよ風に花が落ち   失くした彼女のことを思う。   若くて愛も恨みも何のことかわからなくて   そばの彼女を泣かせてしまった。   定めだったの... 続きをみる

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  • コウラン伝 終わり

               コウラン伝 終わり  2023.8.28 BS12 午後4-6 放送の コウラン伝全62話が終わった。コウラン は 漢字では皓钄  と書く。皓 は白いという意味。明眸皓歯 めいぼうこうし という言葉がある。钄 は金属元素Laのこと。  コウランは始皇帝の母で、呂不韋 りょふい... 続きをみる

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  • 文化的には、原発処理水という名の汚染水

          問題は科学的な違いではない  文化的には、原発処理水という名の汚染水  原発処理水は科学的に100%安全。  国はそう言う。  ホリエモンもそう言う。  山本太郎はそうではないと言う。  ホリエモンのように国に心を売った人間の言うことは  信用できないと山本太郎は言う。  チェルノブイ... 続きをみる

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  •     秋  秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる  秋は食欲の秋  読書の秋  今はそういうことも云われなくなった  エアコンは我々から季節感をなくし  快適さと引き換えに  われわれは季節の移ろいを感じなくなった  合い服も消えた  地球温暖化で  10月下旬でも暑い日があ... 続きをみる

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  • ケガレ  汚

             ケガレ 汚  ケガレ 汚 はハレに対するもので、日常であるケが蓄積されていくと、ケガレとなり、どこかで解消しなければならない。そのためにハレがあり、昔は祭りがハレの場だった。民俗学の一般的理解ではそうである。  今やハレとケの境界はあいまいになり、テレビが躁病的に日々、ハレの場を... 続きをみる

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  • 福島第一原発処理水 海への放出開始 2023.8.24 午後1時8分

        「汚」はできるだけ遠くに流す   日本文化の表れ 福島第一原発処理水 海への放出開始 2023.8.24 午後1時8分  NHKだけがリアルタイムで報道した。民放はリアルタイムの報道なし。テレビ朝日は「徹子の部屋」を放送。伊藤英明が出演していた。結婚して家庭第一になったと言っていた。テレビ... 続きをみる

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  • 「アルヨ」ことば  中国人は「なになにアルヨ」といつから日本語で言い出したのか。

           「アルヨ」ことば  中国人は「なになにアルヨ」といつから日本語で言い出したのか。  「ちょっと難しいアルヨ」などと中国人は実際は言わないのに、中国人の話す日本語では「なになにアルヨ」という言い方が特徴的だと日本では思われている。  その謎の解き明かしに挑んだのが金水敏(2023)『コ... 続きをみる

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  • 《犯錯》 あやまち

    顧峰 & 斯琴高麗《犯錯》官方完整版 KTV [現場版] 《犯錯》 あやまち  歌詞 大意  ※沈黙は私のあやまちを表しているわけじゃないの  別れは唯一の結果じゃないの  どうあなたに言ったらいいかわからないだけなの  沈黙は私のあやまちを表しているわけじゃないの  悲しさは唯一の結果じ... 続きをみる

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  • 科学信仰の終焉

          福島第一原発   処理水の海洋放出  科学信仰の終焉  19世紀、20世紀の科学信仰は原子力の発見、研究推進でバラ色の未来を幻想したことがあった。しかし、原爆と原子力発電が極めて高いリスクや地獄を生むものであることが明らかになった今、手放しで「科学」を礼賛することはできない。  科学の... 続きをみる

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  • 干しシイタケ水

       干しシイタケ水  ①干しシイタケを8個ほど水でよく洗う。  ②コップに干しシイタケを入れて、水をコップの上まで注いで、一晩、置く。  ③毎朝、大さじ一杯の干ししいたけ水を飲む。   ノート  この5年間、干しシイタケ水を飲んで風邪をひいたことがありません。  民間療法ですが、現実の結果です。... 続きをみる

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