藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

2023年8月のブログ記事

  • 季節の変化

                      二十四節季   季節の変化  春が来て夏が来て秋になり冬が来る  そしてまた春が来る  いつの間にか鬢に白いものが混じり  人は老い死んでいく  「春夏秋冬」という泉谷しげるの歌が流行ったことがある  「今日ですべてが変わるさ   今日ですべてが報われる   今... 続きをみる

    nice! 5
  • 頭の悪い批判一辺倒者

        黄文雄の言うことを鵜呑みにして中国批判一辺倒の武田鉄矢   頭の悪い批判一辺倒者  政治の世界には自分は圏外で  批判ばかりしている政党がある。  党員が23万人ぐらいになって  存亡の危機にあるらしい。  中国の批判ばかりしている輩がいる。  武田鉄矢は黄文雄の言うことを鵜呑みにして、 ... 続きをみる

    nice! 7
  • 晩夏

      晩夏  夏の終わりを晩夏と言う。  実際は9月のほうが8月より  暑い気がする。  空間的な量的認識を  時間的な量的認識に敷衍して  あたかもそれが客観的に存在するかのように  西洋学問は規定した。  ベルグソンはそれに反対し  エラン・ヴィタル  生の飛躍を説き、  主観的と思われる時間を... 続きをみる

    nice! 12
  • 万世一系の天皇

            正親町天皇    おおぎまちてんのう  万世一系の天皇 「万世一系の天皇」というのは作られた神話で、国学者や明治以後の日本の産物である。江戸時代、京都御所の中には公家の儀式が行われるとき、屋台も出たし、一般庶民は今の時代まつりを見るのと同じような感覚であったと思われる。  室町時代... 続きをみる

    nice! 8
  • The End Of The World - Skeeter Davis (Cover By Emily Linge)

    The End Of The World - Skeeter Davis (Cover By Emily Linge)  ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド      世界の終わり  歌詞 どうして太陽はまだ光っているの どうして海は波を寄せているの もう世界の終わりだって知らないんだろうか だっても... 続きをみる

    nice! 9
  • かっこいい

          ハゲでもかっこいい ジェイソン・ステイサム  うーん、悩ましい。   かっこいい  かっこいい が日本人の価値観である。  外国人は背が高くて、足が長くてかっこいい。  あの人は英語ができてかっこいい。  ハーフはかっこいい。  舶来品はかっこいい。  じゃあ  中国人はかっこいいか。... 続きをみる

    nice! 10
  • 開いた体系と閉じた体系

                                                              開いた体系と閉じた体系  開いた体系と閉じた体系ということが外国語と日本語の関係で言われることがある。柳父章氏が言っている。文化についても同様のことが言われる。  開いた体系は、世界... 続きをみる

    nice! 6
  • 在日朝鮮・韓国人暴きの根にあるもの

     在日朝鮮・韓国人暴きの根にあるもの  ネットやTiktokを見ていると、在日朝鮮・韓国人暴きを時々しているのを目にする。日本人になっているのに、元韓国人だとか元朝鮮人だとか言って、その素性を暴くのである。  芸能人なら、和田アキ子やにしきのあきらが暴露されている。  「NHK紅白歌合戦は部落と在... 続きをみる

    nice! 8
  • テレサ・テンよ 永遠に !

    台北の夜 - テレサ·テン テレサ・テンよ 永遠に   !  大陸中国の改革開放が進み、中国人がたくさん留学生として日本にやってきたのは今から35年ぐらい前のことである。出世するのは日本で大学教授になったし、うだつの上がらないのは見切りをつけて、中国に帰っていった。中国語ブームも起きて、夏季短期留... 続きをみる

    nice! 10
  • 戦前の歴史

     戦前の歴史  戦前、と言っても80年以上前の話になり、今の人間は生きていないほうが多いが、なぜ戦前、戦争に日本が向かったかと言うと、1929年(昭和4)のアメリカ、ウォール街の恐慌が世界大恐慌を引き起こし、日本もそのあおりで東北では「娘、売ります」といった立て看板も立てかけられるという悲惨な貧困... 続きをみる

    nice! 7
  • 立川志らく

    北原謙二・・ふるさとのはなしをしよう   立川志らく  立川志らく師匠は天才である。  古典ギターの演奏家の父と日本古典芸能、長唄の師匠の母の間に生まれた。  立川談志一門を代表する落語家である。  「徳光和夫の昭和の名曲ニッポン」だとかのBS7の懐メロ番組(関東の再放送)(午後7-   9時)に... 続きをみる

    nice! 10
  • 《甜蜜蜜》  蜂蜜のように甘いあなたの笑顔

    【唐音樂隊】《甜蜜蜜》LIVE Tangyin 唐音乐队 Chinese Music 二胡 竹笛 古筝 Erhu Dizi Guzheng 國樂 乐器演奏 中國樂器 Chinese music 蜂蜜のように甘いあなたの笑顔  歌詞 日本語訳(ネット検索) 蜂蜜のように甘い あなたの笑顔は蜜のように... 続きをみる

    nice! 12
  • モーテン・H・クリスチャンセン ニック・チェイター(2022)『言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーネーム』新潮社 2

          モーテン・H・クリスチャンセン ニック・チェイター(2022)『言語はこうして生まれる 「即興する脳」とジェスチャーネーム』 新潮社 2  言語が生得的なものでないとすると、個人は言語をどのように学習するのだろうか。  子供がわずか数年で膨大な数の単語とその使い方を覚え、文法パターンを... 続きをみる

    nice! 9
  • モーテン・H・クリスチャンセン ニック・チェイター(2022)『言語はこうして生まれる』新潮社 1

          モーテン・H・クリスチャンセン ニック・チェイター(2022)『言語はこうして生まれる   「即興する脳」とジェスチャーネーム』1 新潮社  言語は即興のジェスチャーゲームであるというのが本書の骨子となるアイデアである(p.323)。  人間は耳に入ってくる言葉の連続を小さなかたまりに... 続きをみる

    nice! 6
  • 柳父章「日本文化にとって漢字とは何か」から考える

            柳父章「日本文化にとって漢字とは何か」から考える  柳父章氏によると、日本人、日本文化にとって、漢字とはまず「形」である。  一般的には漢字は「形音義」の三つを持つとされるが、柳父章氏はもっと本質的なことを言っている。つまり、どのようにして日本人は外来の漢字を受け取り、どのようなも... 続きをみる

    nice! 10
  • 祓い 穢れ

         祓い 穢れ  祓い はらい  穢れ けがれ  は日本文化のキーワードである。  『冷泉貴美子が紡ぐ「四季の言の葉」』(京都新聞 2023.8.6 朝刊)によると、    祓いの方法で一番よく使うのは清水で身を清めるみそぎで、最初、体全体を水につけ     ていたのが、やがて足だけ、手だけ... 続きをみる

    nice! 10
  • れいわ新撰組について

            れいわ新選組について  比較文化的に政党を分析してみたい。  れいわ新選組について、私は2年ぐらい前までは、共産党といっしょだと思っていた。(そう思っている人は多いだろう。)  しかし、最近、TikTokでよく見ていると、れいわ新選組の山本太郎氏が本当に怒っていることがわかってきた... 続きをみる

    nice! 8
  • 百叩きの刑から考える

        吉宗時代の百叩きの刑  老人、病人には弱く打つように配慮した。   百叩きの刑から考える   先日、述べたコウラン伝(BS12   午後4-6時 放送)を見ていると、失態を犯した宮中の女官が「百叩きの刑」や「鞭打ち30の刑」に処せられることがある。冤罪の場合もあるし、失態を犯した妃の身代わ... 続きをみる

    nice! 9
  • 特别的爱 给特别的你

    特别的爱给特别的你 - 张玮伽 - Zhang Wei Jia とびきりの愛を特別のあなたに    歌詞  大意  部分  日本語訳  ※いきなり あなたに抱きしめられて   あなたがいなくて 私の世界は雨が降り続け  一生懸命 忘れようとしたけど  頭から離れず  思いが心から飛び出して あなた... 続きをみる

    nice! 8
  • 諏訪春雄(2023)『日本国誕生の秘密 伊勢・出雲・三輪、その三社の神様の様子』河出書房新社 3

          諏訪春雄(2023)『日本国誕生の秘密 伊勢・出雲・三輪、その三社の神様の様子』河出     書房新社 3   ユングの人間タイプ論  人間は、意識が内に向かう内向型と外に向かう外向型、対象を捉えるときに表面的特色で捉える感覚型と本質で捉える直観型、そして判断する際に論理的に判断する思... 続きをみる

    nice! 7
  • 諏訪春雄(2023)『日本国誕生の秘密 伊勢・出雲・三輪、その三社の神様の様子』河出書房新社 2

        諏訪春雄(2023)『日本国誕生の秘密 伊勢・出雲・三輪、その三社の神様の様子』河出書房新社 2  天皇側を含めた日本文化の構造は中心の聖、第一外輪の俗、第二外輪の賤という図式としてとらえることができる。日本の歴史と文化はこの三者の反発と融合のなかで形成されてきた。この展開で、俗はしばしば... 続きをみる

    nice! 6
  • 諏訪春雄(2023)『日本国誕生の秘密 伊勢・出雲・三輪、その三社の神様の様子』河出書房新社  1

                   大国主  オオクニヌシ  諏訪春雄(2023)『日本国誕生の秘密 伊勢・出雲・三輪、その三社の神様の様子』河出書房新社 1  大国主 オオクニヌシ が関係する国譲りは二つある。第一の国譲りは三輪の国譲りである。大和政権はまず三輪の地を治めるために、大国主に国譲りを迫っ... 続きをみる

    nice! 9
  • 命に危険な暑さ

         命に危険な暑さ  命に危険な暑さを気象予報士が訴える。線状降水帯、ゲリラ豪雨、竜巻の発生に注意してくださいと気象予報士が言う。彼らは注意喚起しかしない。できない。なぜなのか言えない。「言えない」というのは不可能ではなく、「許可」がないということである。  テレビは巧妙な仕組みで報道されて... 続きをみる

    nice! 8
  • 宮沢賢治  「猫の事務所」

             宮沢賢治  「猫の事務所」  宮沢賢治の「猫の事務所」は、かま猫という夜、暖かいのでかまどの中で寝るのが好きなかま猫が他の猫からかまの灰がついていて汚いといじめられる話である。かま猫は役所で働いている。ほかの役所の官員はかま猫に仕事を与えず、いじめる。かま猫はめそめそ泣いて、夜に... 続きをみる

    nice! 6
  • 今、はがきは何日で相手に届くか

                  今、はがきは何日で相手に届くか  明治の郵便配達は速かった 黒川創  京都新聞  2023.7.26 水 夕刊 現代のことば より  黒川創氏は作家。  昨春、鎌倉から郷里の京都市左京区に帰り、同区内の90代の作家Yさんと折々に文通している。Yさんは手紙好きで、パソコン... 続きをみる

    nice! 7
  • 「爱江山更爱美人」满满的青春回忆!  山河を愛す美しい人をさらに愛す 青春の思い出一杯

    梁红一首火爆全网热歌《爱江山更爱美人》,堪比原唱,太好听了!  歌詞  部分   「爱江山更爱美人」满满的青春回忆!  山河を愛す美しい人をさらに愛す 青春の思い出一杯  道は尽きずこの世は恋多し  世の恩や恨みは尽きず  世世代代 すべて縁  同じ血を流し  同じ水を飲み  この道は長く遠い  ... 続きをみる

    nice! 8
  • 京都

                  京都  京都は現在、観光都市で、八坂さんも嵐山も観光客でごった返している。バスに京都市民が乗るのも難しいところもある。観光名所の近くの京都市民は苦々しく思っている。  京都は江戸時代は職人の町だった。鍛冶屋町とか衣棚通りといった通りの名前にそれが残っている。そのことは以... 続きをみる

    nice! 6
  • コウラン伝

              コウラン伝      時代背景      始皇帝の母「趙姫」  本名は判明しておらず、趙出身の女性であることから「趙姫」と呼ばれる。 歴史書「史記」によると、趙の都・邯鄲で人気の踊り子だった趙姫は、商人の呂不韋と出会い恋仲となるも、秦の王子・嬴異人に取り入ろうと考えていた呂不韋... 続きをみる

    nice! 5
  • 森村誠一さん 死去

            森村誠一さん  死去  7月24日 月曜日  森村誠一さん死去。青山学院大卒後、ホテルマンの傍ら、小説を書き、1969年「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞、1973年「腐蝕の構造」で日本推理作家協会賞を受賞、地歩を固めた。歴史・時代小説も執筆。旧日本軍の「731部隊」を通して細菌兵... 続きをみる

    nice! 7
  • ヌン活    ハレとケ

              ヌン活   京都新聞 2023.7.13 木曜日の 現代のことば 「お嬢様のお茶会」倉持佳代子 京都国際マンガミュージアム学芸員   によると、紅茶を飲み、スコーン、サンドイッチなどの間食を楽しむ英国文化・アフターヌーンティーがここ数年、日本で流行していて、各ホテルが趣向を凝ら... 続きをみる

    nice! 6
  • 桶狭間の戦い の評価はどのように定着したか

         桶狭間の戦い の評価はどのように定着したか   BS朝日 土曜PM12時―12時54分「関口宏の一番新しい中世史」7.22 放送 (関西地区) この番組は大宅映子(大宅壮一文庫理事長)、加来耕三(歴史家・作家)が関口宏の説明と質問に答える形で日本中世史を点検している土曜昼の放送である。い... 続きをみる

    nice! 9