藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

2023年4月のブログ記事

  • 暫別離  しばしの別れ

    暂别离(粤语版) - 梦涵【备有清晰版伴奏】   しばしの別れ  歌詞  大意   ※夢に従い 手を引いて あなたとともに   晩風が垣根に吹くのを聞き   ため息をつかないで 木蓮の香りが鼻を衝く   珍しい帰るツバメが遠く飛ぶのが見える   あの美しい昔を思い出す   この世間はおかしなことが... 続きをみる

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  • 芥川龍之介 について  2

            芥川龍之介について  2  芥川龍之介の自殺の原因については「ぼんやりとした不安」ということが言われる。時代の不安、母親が発狂したことによる自分もいつか発狂するのではないかという不安と一般的に説明されるが、真実は定かではない。  留学生によると、芥川の中国観が「中国游記」の進むにし... 続きをみる

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  • 芥川龍之介 について

             芥川龍之介 について  週に一日、非常勤で教えている「言語教育と翻訳」のクラスの留学生で、芥川龍之介の「中国游記」のテーマで修論を書きたいという上海から来た学生がいるので、芥川龍之介について10冊ほど、本を読んでみた。京都市図書館で調べると、960冊、芥川関係の本があった。京都は... 続きをみる

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  • 季節はめぐり また春が来て年を一つ重ねる

     季節はめぐり また春が来て年を一つ重ねる  69回目の春が来た。  定年後、三年。  週に一コマ、非常勤講師をしている。  それ以外は、朝、2,3時間、勉強、研究して、  昼からはNHKBS3 の映画をよく見る。  最近、NHKのテレビ体操を始めた。  朝、6時25分から10分間、体に油をさして... 続きをみる

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  • タンザニアの人

     タンザニアの人  20年以上前にタンザニアの人、二人に日本語を教えたことがある。3か月ぐらいの初級日本語コースだったと思う。1日5時間、3か月、初級日本語コースの普通の学習期間。総学習時間、300時間である。日本語で簡単な応答ができるようになる。  一人は英語の discourse   が専門、... 続きをみる

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  • 『孟子』について

               『孟子』について  内村鑑三は『孟子』の「義」を重んじる精神を愛した。「利」を嫌い、「義」を重んじた内村は、キリスト教に武士道精神と同じものを見出し、洗礼を受けたが、キリスト教はいいが、アメリカのキリスト教はだめだと言っている。拝金主義に与したキリスト教を批判した。  自ら顧... 続きをみる

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  • 儒教と道教

        儒教と道教   儒教は礼によって、人を規制しようとする。人間社会での秩序の重要性を知悉している。   道教は儒教だけでは息苦しいので、息抜きとして、存在した。老荘関係の本は、こっそり家で読む本である。   福永光司氏は道教の日本への伝播を新しく研究した。飲食男女が道教の基本である。剣道、柔... 続きをみる

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  • 人生の道

    💓[ 人生的道场 ]💓 演唱 : 王超然(完整版)   人生の道  歌詞  部分   ※感謝したり恨んだり この人生の道   行ったり来たり 利害のために走り回り   初めの頃を 思い出し   人生 落ちぶれるのも 仕方なし   騒々しい この人生の道   情のために 考えて 繰り返し   立... 続きをみる

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  • メキシコ人から考える  2  tiene miedos!

                 メキシコ人から考える  2  tiene miedos!      市ヶ谷のTICでメキシコ人ばかりのクラスで日本語初級を教えた話はした。今回はその第二話。やはり初級集中コースで、二か月くらいの日本語学習コースだったが、女性看護師ばかりのコースで、異例のコースであった。7... 続きをみる

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  • エジプトの人から考える

      エジプトの人から考える  エジプトから来て、最初に日本語を三か月、勉強してから医学部で勉強する人がいた。この人は優秀な人で、医学部で二つの博士号を取得して帰っていった。(もともとエジプトの大学の医学部の学生さんである。)  なぜ、アメリカでなく、日本に来たのかと聞くと、アメリカは横暴だから嫌い... 続きをみる

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  • インドネシア人から考える

         インドネシア人から考える  日本語中級のクラスにインドネシアの人が出てきていた。20年以上前の話である。国費留学生だった。社会学が専門で、都市生活者の生活水準の調査をしていた。  感じのいい人で、温厚な物腰と優しげなまなざしはインドネシアの人に多い。そうした一人だった。親しくなるにつれて... 続きをみる

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  • アメリカ人のことから考える

    イングランド系アメリカ人  こういうかっこういい人だけではない アメリカ人   アメリカ人のことから考える  アメリカ人で日本語を学ぶ者は少ない。彼らアメリカ人が日本に来て、手っ取り早くする仕事は英会話学校の教師である。もっとも、昨今は研修が二週間ほどあり、根暗なアメリカ人や外国人は断られることが... 続きをみる

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  • 本当の少子化対策 大原千鶴  京都新聞 現代のことば 2023.4.12 夕刊

           本当の少子化対策 大原千鶴  京都新聞 現代のことば 2023.4.12 夕刊       内容要約  少子化を解決できない根底に「暗黙の呪縛」がある。   :結婚しないと子供を持ってはいけない。  育児も家事も母親がするもの。  子供よりキャリア(仕事)を優先してはいけない。  自... 続きをみる

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  • ミャンマーの人のこと

            ミャンマーの人のこと  二十年前に日本語初級を教えていた時のことである。二人のミャンマーの女性がいた。20代後半から30代前半だった。2か月ぐらい日本語初級を勉強してから和歌山大学へ勉強に行った。教育関係の人たちだった。20代後半か30代前半で小学校の校長先生をしているとのことだっ... 続きをみる

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  • 再度重相逢   また会った人

    歌曲: 孫露 --------- 再度重相逢 (KTV 版)  再度重相逢   また会った人    歌詞  部分 大意   あなたは人生は夢のようだと言う   私は人生は美しいと言う   どこが違うの   すべてがあいまいなのではないわ   あいまいな中にあなたがいて   あなたは私の世界にいる ... 続きをみる

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  • 南船北馬  「馬」の文化と「船」の文化  福永光司

              南船北馬  「馬」の文化と「船」の文化  福永光司    岡倉天心は「支那南北の区別」で中国文化を中国北方の儒教文化と中国南方の道教文化に分けて論じた。後に茶道を「隠された道教」「哲学的道教」と位置付けた。  福永光司(2018)『「馬」の文化と「船」の文化』新装版 人文書院 ... 続きをみる

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  • ジェームズ・フレイザー著(1994)『図説 金枝篇』東京書籍

                 ジェームズ・フレイザー著(1994)『図説 金枝篇』東京書籍  ローマの近くにネミという村があり、その村には神殿があり、男がその祭司になるには、聖なる森の一本の枝――金枝――を手折り、それで時の祭司を殺さねばならなかった。そうして祭司職は継承された。なぜ時の祭司を殺さない... 続きをみる

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  • 高校中退し職人の道を歩む自由 二条城で錺(かざり)金具の美しさに魅了された青年

       高校中退し職人の道を歩む自由 二条城で錺(かざり)金具の美しさに魅了された青年   京都新聞 2023.4.7 朝刊 記事 「二条城で錺金具の美しさに魅了され、高校中退し      職人の道に進む」      記事概要  15歳の時、家族で二条城を訪れ、錺金具に心を奪われて、京都市下京区の森... 続きをみる

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  • メキシコの人たちから考える

               メキシコの人たちから考える  40年前に、東京 市ヶ谷のTIC Tokyo   International   Center    でJICAの研修員に日本語初級を教えていた時、様々なコースがある中で、メキシコの職業視察コースのようなのがあって、メキシコ人ばかりに1~2か月、... 続きをみる

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  • 2023.3.28 坂本龍一 死去 から考える日本人の「かっこよさ」

         2023.3.28   坂本龍一 死去 から考える日本人の「かっこよさ」  坂本龍一と言えば、YMO、(1983)「戦場のメリークリスマス」、「ラストエンペラー」の曲であろう。  YMOは電子音楽の要素をふんだんに盛り込んで、ヨーロッパでも演奏し、「世界に通用する新しい日本人」を印象付け... 続きをみる

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  • セネガルの人たち

          セネガルの人たち  40年ほど前の話である。市ヶ谷の左内坂を上がって右に曲がったところに「東京インターナショナルセンター」というJICAの研修員の宿泊施設があり、その中で初級日本語教育が行われていた。JICAの研修の最初に、日本と日本文化に慣れるために、また、研修期間の調整(はっきり言... 続きをみる

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  • 新宿の女    のん バージョン

    のん(能年玲奈) 新宿の女(藤圭子) 映画「星屑の町」劇中歌     新宿の女    のん バージョン   昭和44年  藤圭子  「新宿の女」  のカバー。  藤圭子はルックスと裏腹の 凄みのある歌い方で 人々の意表を衝いた。「新宿の女」 は藤圭子のデビュー曲。  のん こと 能年玲奈 が 可憐... 続きをみる

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  • 1942 米  牛泥棒  BS3 2023.3.31 pm1:00-2:16

              1942 米  牛泥棒  BS3     2023.3.31 pm1:00-2:16       あらすじ  ヘンリー・フォンダ主演。カウボーイたちの冤罪事件を名匠ウィリアム・A・ウェルマン監督が描く問題西部劇。  流れ者のカーターは相棒のアートとネバダ州のある町にやってきたが... 続きをみる

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  • 「桜の文化」 土屋和三 2023.3.30 京都新聞 夕刊 現代のことば

             「桜の文化」 土屋和三 2023.3.30 京都新聞 夕刊 現代のことば      内容概要  私達が現在、愛でている桜は、多様な栽培品種である。それらは日本の野生の桜から作り出されたものだ。日本の野生の桜として、ヤマザクラやエドヒカン(山地性で大木になる)、オオシマザクラ(桜餅... 続きをみる

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  • 山田洋次監督について  2023.3.29  BS3 pm3:07-4:36

     山田洋次監督について  2023.3.29  BS3 pm3:07-4:36「山田洋次の青春 映画の夢   夢の工場」(再)  この番組の前に 2021 山田洋次監督「キネマの神様」pm1:00-3:06 を放送。かつて映画の助監督をしていて、今はギャンブル狂、サラ金まみれのだめ老人を演じていた... 続きをみる

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  • 20213.3.27 月 京都新聞夕刊 現代のことば 「政治の対立と文化交流」黒川創

             20213.3.27 月 京都新聞夕刊 現代のことば 「政治の対立と文化交流」黒川創       内容概要  プーチンの「特別軍事作戦」と日本の「満州事変」(1931)「支那事変」(1937)に共通するのは、自国領土を戦場としないことである。また、1930年代の日本の都市文化はほ... 続きをみる

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  • くだらない提言 2023.3.26 日曜日 京都新聞 天眼 「高揚と冷静」ササキ〇〇〇

             くだらない提言 2023.3.26 日曜日 京都新聞 天眼 「高揚と冷静」ササキ〇〇〇     内容要約  実家が浄土真宗の寺院で、子供のころ、報恩講で、境内に露店が並ぶのが楽しくて仕方がなかったが、翌日のむなしさも強く心に残っている。人は祭りのような心躍るイベントに喜びを感じる... 続きをみる

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  •  1976  米   タクシードライバー

           1976 米  タクシー・ドライバー      あらすじ  ベトナム戦争から帰還した元海兵隊の1人の青年(ロバート・デ・ニーロ演じる)が、ニューヨークの夜の街をタクシー・トライバーとしてタクシーを流しながら、町の不潔さ(精神的、物理的)に苛立ちを感じ、大統領候補の選挙事務所に勤める女... 続きをみる

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  • 「爱江山更爱美人」满满的青春回忆! 山河を愛す美人をさらに愛す 青春の思い出一杯

    「爱江山更爱美人」满满的青春回忆!   歌詞  部分   「爱江山更爱美人」满满的青春回忆!  山河を愛す美人をさらに愛す 青春の思い出一杯  道は尽きずこの世は恋多し  世の恩や恨みは尽きず  世世代代 すべて縁  同じ血を流し  同じ水を飲み  この道は長く遠い  赤い花は緑の葉に似合い  人... 続きをみる

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  • 2023.3.24 京都新聞 夕刊 現代のことば 「多謝!」  茂山千之丞

            2023.3.24 京都新聞 夕刊 現代のことば 「多謝!」  茂山千之丞       内容概要  ボブ・ディランの曲が大好きな茂山千之丞さん。その一番の理由はボブ・ディランはブルース、フォーク、カントリーなどアメリカの古いジャンルから影響を受けている「伝統芸能の人」だからだ。先人... 続きをみる

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