藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

スギ花粉の来年の予想はしても原因を報道しないNHK

スギ花粉の来年の予想はしても原因を報道しないNHK
  最近、午後6時半位から犬HKの京都ローカルで、来年のスギ花粉の飛散量の予想を報道していた。しかし、なぜスギ花粉が飛散するかについては報道しなかった。調べてみると、
スギの手入れをしないこと、ディーゼル排気ガスの問題などがあることがわかった。
犬HKは本質的な問題を報道しない。夕方の話題には適さないとかいう理由で報道しないのだろう。不偏不党という名の政府寄り報道は結局は保身主義である。
 智恵光院通りの辺鄙なところから烏丸御池の中心地へ引っ越した犬HKの傲慢報道には目に余るものがあると言っては、言いすぎになるだろうか。


以下、参考資料。
もうイヤッ!花粉症?その裏側にある環境問題?[EICピックアップ 第021回|EICネット]
花粉症が起こる環境的要因
<大気汚染による要因>
 花粉症を発症する原因のひとつとして、スギ花粉だけでなく、近年は大気汚染が関与しているのではないかという報告がされています。
 トラックなどから大気中に排出されるディーゼル排気ガスを例に取ると、排気ガスに含まれる微粒子(DEP)【2】がスギに対する抗体の産生を増加させ(アジュバント作用【3】)、スギ花粉に対して徐々に人体が過敏になっていくことが近年の報告で多く指摘されています。
 また、大気汚染物質、二酸化窒素(NO2)などに関しても、ディーゼル排気ガスと同じような作用があるとの報告があり、そのほか、タバコの煙りや換気の悪い部屋などの室内大気汚染も花粉症の悪化に関係するという指摘もあります。
 しかし一方では、花粉症と大気汚染との関係を否定する研究調査結果も出ており、大気汚染が花粉症につながることについては未だ不明な点があります。


<森林管理による要因>
 花粉症の直接的原因は花粉そのもの。つまり花粉症が急増した理由の一つはスギ花粉が増加したことです。
 1960年代、戦後の経済復興の中、林業が盛んになり、それに合わせてスギ植林も盛んに行われ、人工林も増えていきました。しかしその後の経済成長に伴う国内需要に国産材の供給がついていけず、バブル期の円高から海外の安価な木材が輸入されるようになりました。その上、賃金の高騰や労働力流出などが重なり、林業は衰退し、人工林も枝打ちや間伐などの手入れ【4】がされないところが多くなりました。この手入れがされなくなった人工林のスギの多くは樹齢30~40年。
 一方、スギ花粉は、通常30年生程度以上のスギから生産されるといわれています。
 花粉飛散の適齢期に達した30年生のスギ林が、手入れ放棄されて荒廃したことで、よりいっそう盛んに花粉を飛ばすようになったのです

 現在、日本の国土面積の約7割(2,515万ha)が森林ですが、そのうちの約半分(1,036万ha)は人工林が占めています。
 今後の花粉症の行方は、まさにこの人工林管理が握っているといっても過言ではありません。


                     2022.10.12        水曜日

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