藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

5.1~5.5  京都古本まつり  みやこめっせ

    5.1~5.5  京都古本まつり  みやこめっせ
 もう30年以上、毎年、京都古本まつりに通っている。春は岡崎のみやこめっせ、秋は百万遍の知恩寺。毎年、春、秋の京都古本まつりに通わなかったことはない。
 この30年で、岡倉天心や石川啄木の本などの学術書がほぼなくなり、雑本が増えた。古本まつりも劣化してきていると言えば、厳しすぎるだろうか。
 今年は懐古堂という新しい本屋が出ていて、三島由紀夫の研究書を10冊並べていた。小林秀雄の『本居宣長』があったので、いくらなのか確認したら、値段が書いてなかった。古本は出版時の定価より高くなるのは価値があるが、安くなるのは価値がない、ときいたことがある。
 上の写真は前年のもので、今年は例年と違って、各古本店ごとの会計である。それぞれの店を本棚で囲んだようになっていて、そのほうがなんとなく京都的で、書店主にもいろいろ聞けそうで感じがいい。今年はまだ本を買っていないが。
 岡崎のみやこめっせまで、自転車で行くと、鴨川や北山の新緑が目に映り、五月晴れの時期の京都の風情が感じられる。一気に野山の躍動が感じられるようになる京都に住んでいることの至福を五感で味わう。外国人観光客も以前のように増えてきつつある。欧米人が多い。
                            2023.5.2  火曜日

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