藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

和歌


    和歌
 和歌には呪術的要素があり、天皇が和歌を詠むのは、豊作、国民の安寧を祈ってのことである。それが外れても天皇は罰を受けないが。天皇とはひたすら国民の安寧を祈り続ける存在なのだろう。
 鑑真は盲人となったが、船のへさきで無事に日本に着くように祈り続けて、潮に目をやられたからである。一種の人身御供である。
 国風、風雅、頌は『詩経』の内容である。民間の歌から国への思いを読み取ったり、為政者を讃嘆したり、歌は元来、政治と深い関係がある。


                             2023.10.22  日曜日

×

非ログインユーザーとして返信する