流れ者 岡林信康 2024.2.4
流れ者 岡林信康
日雇い労働者の悲哀を歌う岡林信康さんのまなざしは哀しくも優しい。
高層ビルも日雇い労働者の人がいなければ建たない。
何人かは建設途中で落下して命を失う。
生命の尊厳というなら、落下事故ゼロで高層ビルを建てたらどうだ。
すでに「生命の尊厳」という言葉が虚しいものになっている。
しかし、
だからこそ、大切にしたい。
岡林信康の
「君に捧げるラブソング」は
つらい状態の相手に何もできない自分が
相手の近くにいて、相手を見つめ、
心で励ます気持ちから生まれた歌だろう。
「頑張れ」というのは言葉である。
言葉でなく、歌で岡林信康は
友を励ましたのだ。
だから、聞く者の
心にひびいてくる。
この歌は、少し悲哀に流れすぎているようだ。
20242.4 日曜日