藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

格物致知 2 王陽明 2024.3.4

      

              心即理
   格物致知 2  王陽明
 朱子より340年ぐらい後の人、王陽明は朱子の説く「格物致知」の教えを実行しようとして、試しに庭先の竹を格物しようとしたが、七日で頭がおかしくなった。王陽明は「心即理」(人が生まれつき持っている良知を実現すること)が真実だと説いた。(pp.263-264)
                                                                                                       佐藤雅美(平成28)


      ノート
 朱子学は本を大量に読まなければならない、一部の人間のためのエリート主義だと王陽明は批判する。万民の心にある「良知」にしたがって人は行動すべしと王陽明は説いた。明代は民衆経済力が増大した時代で、哲学も民間の力を反映するものが出てきたということだろう。


                      2024.3.4      月曜日

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