藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

鯛 たい

  


  鯛
 鯛は「めでたい」という言葉との語呂合わせから祝いや祭りの席に出される、縁起 えんぎ のよい魚である。鯛を食べると運に恵まれるとも言われ、特に「尾頭付き」が好まれる。「海老で鯛を釣る」と言う言葉、ことわざがあるが、「小さい海老で、大きな鯛を釣る。わずかな元手 もとで や労力で、大きな利益を得ること」のたとえである。


  ノート
 まぐろの養殖で近畿大学は一躍、有名になったが、鯛の養殖はまだ難しいようだ。鯛には魚の王者の風格がある。「腐っても鯛」という言葉がある。鯛が何とも言えない品の良いピンク色をしているのは海老をよく食べ、海老の色が移るからだと言う。
 タイと名がつく魚はイシダイ、キンメダイ、ブダイなど200種類以上いるが、その中で本当のタイと呼べるのは真鯛、黒鯛などわずか13種類。なかでも鯛といえばやはり真鯛。
 鯛の刺身はほかのまぐろなどより高く、鯛茶漬けも高級品である。鯛のかしらを使った鯛のカブト煮の山椒風味は料亭の一品となっている。


                             2022.8.12   金

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