藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

菅義偉氏か゛安倍元首相「国葬」で読んだ 山縣有朋の歌

 

国家主義 世界に一目置かれる国を目指して 「民」より前に 「国」の実務家 自分が行けよ 戦争に !  率先垂範 それこそ 日本人の誉れ


菅義偉氏の読んだ山縣有朋の歌  かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ
 菅義偉元首相は安倍氏と2度目の自民党総裁選に出馬するように銀座の焼き鳥屋で2人きりになり、安倍氏を口説いた。
 <私は一生懸命あなたを口説きました。それが使命だと思ったからです。3時間後にはようやく首を縦に振ってくれた。私はこのことを菅義偉、生涯最大の達成としていつまでも誇らしく思うであろうと思います>
 そして官房長官として首相を支えた7年8カ月を振り返った。最後には安倍氏が生前に読んでいたという書籍の中から、山縣有朋が盟友、伊藤博文に向けて詠んだ歌を2度読み上げ、結んだ。
 <「かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」。深い悲しみと寂しさを覚えます。総理、本当にありがとうございました、どうか安らかにお休みください>
 約12分の弔辞だった。毎日新聞 2022/10/3 05:00(最終更新 10/3 08:59)


  伊藤博文はプロシア型憲法をもとにして、天皇崇拝主義の大日本帝国憲法を作った人。ハルピンで暗殺された。
 山縣有朋は長州閥で、大村益次郎が暗殺されてのち、頭角を現し、陸軍の長として、参謀本部を創設し、第一回総理大臣を務めて、日本の主権線と利益線の二つの充実を説いた。利益線とは主権線の外側にある国益に関係する地域、朝鮮や満州のことである。山縣は対外進出主義者である。
  伊藤博文に向けた山縣有朋の歌を菅氏が引用するのは、対外的国家主義を標榜した二人をしのびつつ、安倍氏と自分を投影させているのだから、きな臭い話である。讃嘆するバカも相変わらず日本人の半分いるようだが、戦前の日清、日露戦争の後もそんな日本人が半分いたから、大陸へ、大陸へと侵攻していったのだろう。石川啄木も「シナヘ行けば、僕の病気もよくなるだろうと思います」とその時代の海外進出ムードを語っている。
 菅義偉氏は国家主義者、強権主義肯定の優秀な実務型政治家である。私は評価しない。彼には「民」の理想がない。「官」の理想=世界の中での国家としての威信とか格というものしかない。


  風刺
①伊藤博文は安倍、山縣有朋は自分=菅に なぞらえる 不気味な国家主義者 菅義偉
②若者は自虐の日本に愛想つかし 過去に行きし道 いい面のみ見る
③相変わらず批判だけの人たちは みんなにそっぽを向かれてる それでも批判しかできな
 い悲しさ それすら理解していない
④アメリカはいつでも戦争で儲けてきた国 過去みりゃおそろろしい その来し方
⑤第二次世界大戦も最後の最後に参加して 武器を大量生産して 儲けてたとさ
⑥アメリカのルーズベルトに はめられて 戦争仕掛けさせられた 瞬間湯沸かし器の大日
 本 マッカーサーは 日本人の精神年齢は12歳と言ったとさ
⑦日本は 男女でダンスなどする軟弱アメリカは すぐに降参すると 高をくくってた
⑧特攻隊 誰も死にたくないものを 民のナショナリズムと国家ナショナリズムを混同する
 な
⑨ウクライナに武器を与えて儲けてる 欧州 アメリカ あなおそロシア
⑩北朝鮮 自分の存在忘れるなと ミサイル発射 最近 多いぞ 日本を超えて 太平洋へ
 無責任マスコミが 同じ情報を繰り返す 龍谷のおじさん 登場だ 北朝鮮 絶対核を 手放しませんと いうこといつもおんなじだ
⑪北朝鮮 いつまでもわがままをほっとかないぞと 米韓共同で 威嚇の ミサイルを日本
 海に発射 相手は鳥取県ぐらいの経済規模 工業も発展せず 近代化から取り残された国
 独裁者の側にいたら生活はまずまず安定 いつまでも続かないだろうが 北風よりは太陽
 の政策を持つ政治家は出てこないのか 「国葬」された人はこの10年、何もしなかった
 拉致問題について




                             2022..10.6   木曜日

×

非ログインユーザーとして返信する