藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

(2017 米)「僕のワンダフル・ライフ」 BS3 2022.11.1 PM1-2:41

 

 (2017 米)「僕のワンダフル・ライフ」 BS3 2022.11.1 PM1-2:41 放送
 あらすじ    ゴールデンレトリバーのベイリーは飼い主のイーサンが大好き。しかし、寿命が人間より短いので何回か生まれ変わり、そのたびにさまざまな犬人生を送るが、最後に、イーサンの所に帰ってきて、イーサンの若い時の別れた恋人とイーサンを結びつける。腰をかがめたイーサンの上をジャンプしてボールをとる芸を見せて、イーサンにベイリーの生まれ変わりであることを伝える。最後はハッピーエンド。幸せな生活を送る。


  ノート
 ベストセラー小説の映画化ということだが、キリスト教文化圏で、仏教的輪廻転生物を描くのは興味深い。もっとも、それは偏見で、アメリカには建前上、信仰の自由があり、イスラム教も、仏教も、呪術的なブードゥー教もある。マイルス・デイビスの「ブードゥーダンス」は呪術的なブードゥー教にヒントを得た曲だろう。
 イギリスでも20世紀初めに降霊術が流行ったし、主流の王権神授説の宗教、イギリス国教会はあるだろうが、それ以外の宗教が全くないわけではない。問題はその宗教が人々の生き方、生活、行動様式にどのような影響を与えているかということである。
 キリスト教では、人間、特に白人が Die  Imago 神の似像 として、他の生き物を支配しようとするのではないかということが懸念される。博愛精神が発揮されるなら、まことに結構なことであるが。


                          2022.11.4      金曜日

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