藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

ロッカーぴかぴか サッカーワールドカップ 日本代表の振る舞い 世界の称賛

 

 ロッカーぴかぴか サッカーワールドカップ 日本代表の振る舞い 世界の称賛
 2022.11.26 京都新聞 夕刊 記事
  大要
 サッカーワールドカップ   カタール大会の初戦で、ドイツに勝利した日本代表の振る舞い が世界の称賛を浴びている。試合後のロッカールームをぴかぴかに片付け、折り鶴とお礼のメッセージを残した日本代表。インターネットで「素晴らしい」「尊敬する」と称賛の声があふれた。


   ノート
 日本では、小学校から部屋の掃除を生徒にさせる習慣がある。おそらく神道の掃除をして清める習慣の影響もあろう。不浄とされるトイレも磨き上げ、「トイレの神様」がいるというのは、歌にもなってヒットした。
 アメリカや中国では、専門業者が掃除をして片付ける。片づけたら、専門業者の仕事を奪うという声もネットであるが、それは違うでしょう。民度の問題だ。
 ひろゆき氏は言う。「サッカーワールドカップの試合を見に行くような人は、みんな金持ちなんです。家にもメイドがいて、掃除や料理をしてくれる。だから、片付けなんかしないんですよ。日本チームの片づけに、掃除する人の仕事を奪うとかケチつける人いるけど、日本的だなあって思います。そういう意見が中心になったら、健全じゃないなと思います。」
 日本には、商人にも商売の使命があるという「心学」を説いた石田梅岩のような、自分の仕事を通して、社会貢献し、自己実現するという考えが昔からある。一所懸命につながる考えである。
 世界の常識は「階級」社会。掃除をみんなでする社会のほうが民度の高い社会でしょう。民主主義という思想も国王の横暴や宗教的権威による他宗教弾圧の中から育ってきたものだから、決して素晴らしい思想というわけではない。対抗、反抗という情調が強いのである。マスコミも起源は政府権力に入れなかった人たちの政府への不平、不満だから、政府の批判ばかりする。最近は政府に「忖度」するマスコミも増えたけど。とりわけ安倍さんの時代にね。マスコミの基本は自分は何もしないで文句を言うこと。ゲスですね。そういう老舗政党もある。相手にされてないけど、最近は。だからと言って、昔はよかった、天皇陛下万歳!というのもバカで、昔は、天皇は「神」だったから、天皇陛下万歳!が成り立ったんです。1946年の天皇の人間宣言をもっと重く考えないと。だから、三島由紀夫は「などてすめろぎはひととなりたまいしか」と呪詛したんです。それは、三島としては正しい。
 マルクス主義の流布には、厳しい階級対立の現実とマルクス主義の持つかつての人道主義というものがあった。飢えて苦しむ民衆への愛があった。そして、マルクス主義が勝利すると、さらなる弾圧を新たな権力者が行った。しかし、民衆の支持がなくなると、瓦解するから経済発展は至上命令というところもある。何をとち狂ってか、かつての権威、権力を頼んで侵略したら、逆ねじ食わされて、むきになってるところもある。プーチンの末路は哀れであるのは間違いない。
 「権力」をどうセーブするか、誰も言わない。新しい人はそのことを考える人だと思います。三権分立はすでにこてこてに形骸化しています。新しい枠組みが必要です。ロシアとウクライナの戦争だって、大統領制の弊害で、プーチンとゼレンスキーのチキンレースでしょ。両国民そっちけにして。二人で殺し合いやって、みんながそれを観客として見るというのはいかが。サッカー以上に儲かるよ。


                        2022.11.29   火曜日

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