藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

1946 米   『素晴らしき哉! 人生』 ジェームズ・スチュアート主演

               

  1946 米   『素晴らしき哉! 人生』 ジェームズ・スチュアート主演 2022.12.22 
                              木 pm1:00-3:12
    あらすじ
 田舎町で悪徳銀行家によって人生最大の窮地に立たされた、人のことをいつも気遣う善人、ジョージは、絶望して、橋の上から身投げしようとしたとき、守護天使クラレンス(なぜか男の老人)が現れ、ジョージを助ける。
 ジョージは生まれなかったことになり、町の酒場に行っても誰も知る者がなく、半狂乱になったジョージは、天使のクラレンスに元に戻してくれと訴え、元に戻るジョージ。メリークリスマスと叫んで、家に帰り、家族を抱きしめるジョージ。負債も日ごろの善行が功を奏して、皆の助け(現在のクラウド・ファウンディングのようなもの)によって返済する。最後は「蛍の光」(人の集まりで歌うスコットランド民謡。日本では、別れの歌として歌われるが。)が流れて、ハッピーエンド。


   ノート
 1945年以前のアメリカが、テンポよく、リズミカルな音楽とともに描かれる。明るく、力に満ちていたアメリカ。ジェームズ・スチュアートの軽快でスマートな演技が光る。
 しかし、ここには自意識しかないのではないか。心の安らぎはあるのだろうか。アメリカは意思、意識を重視する文化だ。


                                 2022.12.26 月曜日

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