藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

2023年の始まりに当たって

    大伴家持


   2023年の始まりに当たって
 今年の動向はコロナがどうなるかということが大きく関係している。しかし、コロナで生活を見直した、反省したと言う人は少なく、浮かれ物見遊山観光客は順調に復活している。日本は安住の結果、滅亡へ静かに進んでいると言うのもあながち嘘ではないだろう。
 国際的には、ウクライナとロシアの戦争の行方が気になる。ロシアの文化としては、強権には従うべきだという考えで、国にしてやったウクライナがここまで逆らうとは思っても見ず、泥沼にはまったプーチンの行方が心配だ。両国の仲裁者がいないのが決定的、致命的な問題だ。ともあれ、プーチンの末路は暗澹たるもので、その際に世界を道連れにしようとプーチンが考えるなら、たまったものではない。
 北朝鮮のミサイル発射が日常化し、敵基地攻撃能力を持つために増税が当然のように語られ、マスコミはさしたる批判をしない。この10年の外交関係の努力がなかったのは、何といっても安倍元首相の責任である。
 中国については、やはり外交関係の努力が必要で、日清戦争以来の軽侮意識はそろそろ払しょくする必要がある。日本の大学院は、多くは中国人で占められているという現状を知るべきだ。留学生より日本人学生を大事にしろなどというタワケ議員がいるか、そもそも比較すべきでない問題を同じ土俵で論じること自体、「田分け」以外の何ものでもない。中国との間を取り持つまともな政治家がいない。井戸塀政治家(政治に私財を投じ、井戸と塀しか残らなかった昔の政治家)、どこ行った。
 民主主義というのももはや怪しげなシステムで、間接民主主義では、選ばれた者がどうするかは自由だから、ろくでもない汚職野郎議員の多発にうんざりしている選挙民は30から40%しか選挙に行かない。民主主義の活性化のためには、直接民主主義の要素を入れる必要があるが、彼ら政治家はそういうことをしようとしない。市会議員でも1000万円ぐらいとっているのは取りすぎで、名古屋市長の河村氏が言うように税込み800万ぐらいにすべきだろう。そうでないと、庶民感覚は理解できないだろう。
 人のことより自分ことをちゃんとしろという声が聞こえてくる。最後に、今年のモットーを記して終わりたい。


      喜       勤       善
   自他ともに喜び    人が見ずとも勤めて   悪ではなく善をなせ
                     
       2023.1.4    水曜日

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