2018 米 ライリー・ノース
2018 米 ライリー・ノース 2023.1.16 月 pm:6:54-8:54 BS4
あらすじ
麻薬で儲けた金を横取りされようとしたと感違いしてライリー・ノースの家族を殺したギャングたちは組織、警察との癒着によって、ライリーの家族射殺事件を無罪判決にした。
ライリーは自ら復讐を行うことにし、5年後、自らの肉体を鍛えぬいて殺人マシーンとなり、悪党どもに裁きを下す。壮絶リベンジ・アクション。
家族の死んだ12月21日に、間違った判決をした判事を時限爆発で焼死に追いやる。
裁判関係者はすべて殺す。ナイフで男3人を刺し殺すのも朝飯前。
工場におびき出され、工場を爆破されるが、危機一髪で九死に一生を得る。ギャングのボスの女の子に気を取られて、ボスに腹を刺されて、ライリーは自ら治療して、復讐に復帰する。携帯で犯人たちを写し、汚職警官も写して、みんなにSNSで現場に来るように呼び掛ける。
ギャングはスラム街の女の子を人質に取り、ライリーに出て来いと言う。出ていくライリー。クライマックス。警官が来て「銃を下ろせ!」と言う。ライリーはギャングの頭目の顔を撃つ。家族の墓へ行き、復讐を遂げたことを告げるライリー。
英雄か、犯罪者か。ライリー・ノースは法律で裁かれることになる。麻薬集団をつぶし、汚職警官を一掃したライリー・ノース。警官が治療入院した病院のライリーのベッドの手錠のカギをライリーに握らせ、ライリーは病室から忽然と消えるところで映画は終わる。
ノート
理不尽なことについて、司法が正当な判断をしない場合、どうするか。裁判官が裁判判決の前にライリーに尋ねる。「自分に正義があると思いますか。彼らギャングに罪を償わせる権利がありますか。」
アメリカでは、自分に正義があると確信した時は、法に代わって復讐をしてもいいという考えが一般的のようだ。個人主義、自己責任の考えが主流なのだろう。
日本では、明治以来、復讐は法律で禁じられていて、日本人も素直にそれに従っている。
忠臣蔵でも、幕府への忠と主君への忠のための復讐との間でジレンマを感じた赤穂浪士は自刃することによって、矛盾を解消した。吉良上野介を殺して、自分も死ぬのである。ライリーは死なない。
アメリカの復讐はあくまで、自分や家族のための復讐である。それを許したら、歯止めがきかなくなるのではないか。日本の文化からはそう思える。
2023.1.20 金曜日