藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

「パッチギ」ロケ舞台 ギター専門店 閉店 京都荒神口

                   

            「パッチギ」ロケ舞台 ギター専門店 閉店  京都 荒神口
        2023.3.24  京都新聞 朝刊
        記事概要
 京都市上京区荒神口の「よしや楽器」が閉店を迎える。同店は、京都の音楽を語る上で欠かせない場所で、70年代後半からギターに特化して営業を始めた。
 1968年の京都を舞台にした青春映画「パッチギ」(2005年公開、井筒和幸監督)で、「よしや楽器」は重要な場所として登場する。高校2年の主人公(塩谷瞬)がフォークギターを始めるきっかけになる場面が「よしや楽器」で撮影された。


   ノート
 この店のギターは高い。前を通ることがあり、よく見たが、ギター専門店という感じの店だった。京都にはこうした職人気質の店がある。一見 いちげん では入りにくい。
 近くは荒神橋。1960年の荒神橋事件では安保反対のデモ隊の京大生と警察が衝突し、京大生が死亡した。この事件で京大を放校になった京大生 松浦玲 氏は京大をやめさせられたので、立命館大学の大学院に進んだ。のちに桃山学院大の教授になった。勝海舟の専門家である。大著『勝海舟』を書いている。歯に衣着せぬ気質の人で、講談社版『勝海舟全集』の杜撰な内容に異議申し立てした。杜撰なものを許せないんだろう。


  鴨川の流れは絶えずして、荒神橋の下を今日も流れる。京都には日々、変化しても変わらないものがある。それがなくなれば、京都は死んでしまう。京都は元来、職人の町であって、観光都市ではない。ハワイや沖縄の例から見ると、観光都市は決していいものではない。観光以外の、その地に住む人の気質や気風が存続していなければならない。それは町並みの雰囲気にあらわれるものである。


                                2023.3.30 木曜日























                             2023.3.30   木

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