予備校文化の終焉 河合文化教育研究所 ご苦労様でした!
予備校文化の終焉
2023.3.20 京都新聞 夕刊 記事
記事概要
河合塾の付属組織「河合文化教育研究所」は良識のある組織であった。広松渉、中川久定、木村敏、谷川道雄といった各界の学者が主任研究員を務め、発足から40年たち、「予備校文化」の発信を続けた異色の研究所が今年3月末、活動に幕を引く。
1970年前後から社会の在り方に問題意識を持つ講師が在校生向け講演会を企画し、会場となった全国の校舎は予備校生等で満員になった。「予備校文化」が花開いた。
ノート
谷川道雄氏が中心となって出版した『内藤湖南の世界』は、異色の東洋史学者、京大東洋史学の鼻祖、内藤湖南のブームの火付け役になったように思う。私もこの本を読んでから、気になっていた内藤湖南の勉強、研究を再度、本格的に始めた。内藤湖南は、宋代を君主独裁と平民の経済発展の二つの側面が同時併存する時代とし、北宋に中国近世を見た。西洋史観が中国近代をアヘン戦争に見出したのとは全く異なる、中国の独自性に即した歴史観であった。現在中国とオーバーラップしてくる。「専制独裁」と「経済発展」をいずれ崩壊するものとみる先験的な中国崩壊論を喧伝し、今もその線で報道する、アメリカ、ワシントンマスコミに追従する日本ゲスマスコミ報道への疑念が湧いた。
谷川氏は対立・闘争史観の流布した歴史学研究会派に対して、共同体論を唱えて激怒を買い、排斥された。学問も権威的な世界だから、そういう学問世界からはじき出された人が、予備校から研究成果を出すのは快挙と言っていいだろう。
渡辺京二氏のような人も同系の人だろう。学問といっても、正当なものが必ずしも面白いとは限らない。重箱の隅をほじくるような研究は、文章が死んでいるから、無視することである。文章が死んでいるかどうかを見極める力が読む側にも要求される。
研究も自分の感性、センスが拠り所の、孤独な作業である。大学の「教授」が知っているのは、狭い古臭い「権威」の補強知識であることが多い。そんなものは読むだけ時間の無駄である。何の世界でも「目利き」でなければ、優れたもの、面白いものはわからない。そういうものが中心にならないと社会はよくならない。
ゲスマスコミをぶっ壊せ! NKKの正職員の東京で子供が二人いる家族への住居手当は月、15万円。福利厚生費が抜群のNHKは正社員平均1800万円給与の引き下げから始めろ。受信料のしょぼい引き下げなど、国民は見抜いているぞ。情報提供です。NKKをぶっ壊せ! by立花孝志。立花氏の主張は正しい。政治は権力の行使だから、NHK契約勧誘員を廃止させたのは大したものだ。姑息な政府御用放送犬HKは四月から受信未契約者に3倍の視聴料をとろうとしている。油断も隙もあったものではない。NHKアナウンサーが1800万円以上もらっていると思うと、NHKのニュースを見る気がしない。
2023.3.29 水曜日
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