藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

1942 米  牛泥棒  BS3 2023.3.31 pm1:00-2:16


    

     1942 米  牛泥棒  BS3     2023.3.31 pm1:00-2:16
      あらすじ
 ヘンリー・フォンダ主演。カウボーイたちの冤罪事件を名匠ウィリアム・A・ウェルマン監督が描く問題西部劇。
 流れ者のカーターは相棒のアートとネバダ州のある町にやってきたが、地元の牧場主キンケイドが殺害され、牛が連れ去られる。カーターたちと町民は犯人を捜すため、捜索隊を組織して、牛を連れて野宿していた3人の男たちを見つける。3人は無罪を主張する。キンケイドから牛を買ったと主張するが、キンケイドはすでに死んでいる。カーターたちは裁判を主張する。私刑(リンチ)か法による裁きか。実はキンケイドは生きていた。しかし、すでに時遅し。3人は私刑で縛り首に遭って、死んでしまっていた。


   ノート
 アメリカの歴史がうかがい知れる。こうした多数決による死刑はよく行われていたことである。それだけでは冤罪が起こるので、法律も尊重されるようになった。
 アメリカは過酷な社会で、自分と家族の生命は自分で守る。それを侵害する者は正当防衛で銃で射殺してもいいという国である。基本には私有財産制度があり、私的所有権の尊重のもとに多数決による民主主義が発達してきた国だ。正確には、州によって州法があり、まさに合州国がアメリカなのだ。州によって、アメリカはかなり違う。
 ただし、国ということになると、大統領と軍人エリートの意向、軍事産業の圧力は多大なものがあり、アメリカは不景気になると、国外の局地戦をあおって、鉱物資源等のある土地を担保に取って、軍事兵器を譲り渡し、自国経済の活況を計ると言われる。あながちそれが嘘であるとは言えない。現在、欧米の軍事産業の株は高騰しているではないか。


                           2023.4.8     土曜日

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