藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

近代の鉄道敷設の意味


 1906年のポーツマス条約でロシアは南満州鉄道の敷設権を日本に認めた。
    近代の鉄道敷設の意味
     近代の東アジアの歴史を見ると、欧米列強、次いで日本も鉄道敷設ということをする。
 近代化で鉄を生産し、鉄道を敷いて便利さを追求した。
 しかし、それだけにとどまらない。
 鉄道敷設には大きなメリットがあった。
 敷設した鉄道の両側50メートルは敷設した国の領土と同じものとみなされたのである。
 条約でそう決めた。
 もちろん、そこには疑似領土だから国境警備兵が置かれる。
 満州でもそうした国境警備兵が置かれ、関東軍が発言権を強く持つようになる。
  1937年、昭和12年の7月7日の盧溝橋事件では日中両軍衝突で日中戦争が始まっ 
 たとされるが、どちらかが発砲して、疑心暗鬼になっていた両軍が撃ち合いを始めたとい 
 うのが真相らしい。
  通州事件で中国人が日本人をたくさん残忍な方法で殺戮したと言うが
 日本人もたくさん中国人を殺したのも事実だ。
 ましてや満州という異国(誰が統治していたのかはっきりしないが)で
 農民や兵隊をたくさん殺せば、相手の非常な恨みを買うだろう。
 南京事件で30万人も殺していないと平然と言うのは 不謹慎ではないか。
 相手を刺激するようなことは言わないほうがいい。
 もっと両国の将来に建設的なこと、
 語学や文化の研究、探求をしたほうがいいい。
 最近、BS12ではよく中国の歴史ドラマを放送している。
 戦国の七雄が秦に統一されていく過程など、考えさせられるものがあって面白い。
 例えば、ある国などは貴族が幅を利かして、
 争い合っていて国としてのまとまりがなかったから、
 秦に攻撃されて従わざるを得なかったとか。
  ウクライナの人も行きたくもない戦争に駆られて、大変な苦痛だろう。
 いったい、いつまでチキンレースのような戦争を続けるのか。
 ゼレンスキー、プーチンの話し合いはなぜできないのか。
 二人の器の問題なのか。
  大統領制には権力の大統領への集中という問題がある。
 比較文化的には、そういう大統領を求める民衆のエトスがあるということになる。


                                2023.9.19 火曜日

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