藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

ビートたけし

    

    ビートたけし
 ビートたけしは強運である。
 死ぬ気でバイク事故を起こしたのに
 死ななかった。
 「赤信号、みんなでわたればこわくない」
 コントは一世風靡した。
 しかし、私は好まない。
 軍団を率いての熱湯風呂はいじめ以外の何物でもない。
 北野武の映画も基本的に希望が持てるものではない。
 「座頭市」も
 ジャズ風のアレンジも取り入れたが、
 日本映画の様式美が継承されていない。 

 松方弘樹は「あれは時代劇じゃない」と 

 はっきり否定した。
 最新の信長の同性愛を扱った映画も
 評価はこれからだが、理想や光明とは縁がない内 

 容だろう。
 基本に暗いものしかないと
 人は評価するのを躊躇する。
 「戦場のメリークリスマス」で
 日本兵を演じ、欧米人将校にクリスマスの日に
 「メリー・クリスマス」と笑顔でおもねる役を演じた北野武は
 日本人の象徴であり、本人の本質そのもののように思う。


                           2023.10.14    土曜日

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