藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

機能主義        2023.11.3



   機能主義 Functionalism
 「形態の差は機能の差に依存する。」
 これは医学でも言語研究でも現在、常識化している考え方である。
 なぜこの器官があるのか。この機能を果たすためだ。
 なぜこの表現があるのか。この意味を表すためだ。
 他との比較で、形態の差を「機能」=働きや意味 の違い として説明する。
 それが教育で行われていることだ。
 中国近代の文学者、魯迅が仙台医専で動脈と静脈の位置を美的にきれいに見えるように描 
 いたら、藤野先生に血管の位置は正確さを重視して描くようにと位置を描き直して注意さ
 れたというエピソードがある。
 魯迅はのちに、医学の道を捨てて文學の道を選ぶ。
 藤野先生に注意され、個別授業を受けた。藤野先生のその誠意を一生忘れず、「藤野先 
 生」というエッセーを書いて、日本で魯迅の小説集を翻訳して出版する際、他の選定は任 
 せるが、必ず「藤野先生」は入れてくれと要望した。
 今、日中間に魯迅のような人はいない。
 そのことが相互理解がうまくいかない原因のひとつだと思う。
 日本の中国研究者も中国のことを実証的に研究するだけだ。愛着はほとんどない。アメリ 
 カ的な研究姿勢だ。実証研究という名の価値観ゼロの研究。
 東大の阿○とかいう教授は人権、人権とかまびすしく中国を批判するだけだ。
 政治家にも百年の計に立って中国と直談判できる人がいない。
 中国はすでに日本の6倍の軍事力を持っている。
 藪中三十二さんの言うように外交を重視すべきだ。
 軍事産業はシンガポールから日本に拠点を移し、
 科研費はダブルノルムの申請を許し、
 恥知らずな教養のない理系教授は軍事研究を大っぴらに始めている。金が手にはいるから。
 戦争の足音が聞こえるではないか。台湾有事を既定の事実として、軍備拡張をまことしやかに喧伝する輩がテレビマスコミを席巻している。騙されてはいけない。


                          2023.11.3 金曜日

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