藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

藪中三十二(やぶなか みとじ)さん 「ガザで起きていること」


  藪中三十二【やぶなか みとじ】さん 「ガザで起きていること」
 2000年以降、パレスチナ問題は世界から忘れられてしまった。9・11テロが起きて、中東問題といえばアルカイダとの戦いと同義語になり、2014年からはイスラム国との戦いがこれに置き換わった。2020年にはイスラエル承認の動きがアラブ諸国で出始め、2023年、ついにアラブの盟主サウジアラビアまでがイスラエルを承認しそうになった。そうなればパレスチナ問題は永遠に忘却されてしまう、という危機感がパレスチナの人々の間にあったと思われる。
 世界はガザでの人道危機回避のため、停戦を実現した上で、パレスチナとイスラエルの二国家解決策の原点に戻り、パレスチナ問題に真剣に向き合う必要がある。
                    元外務事務次官、大阪大特任教授・国際関係
  京都新聞 2023.11.7 夕刊  現代のことば 「ガザで起きていること」藪中三十二 


  ノート
 今回のガザの一連の問題の原因、理由がよくわかる。アラブ諸国、ハマス、イスラエル、様々な思惑があって起こっていることであることがわかる。アラーの神でまとまらないことが大きな一因としてある。
 感化力のある第三者の指導者が出てきて調整するしかないだろう。そうしない限り、永遠にパレスチナ問題は解決されることはないのではないか。人間の感化力が大事だ。


                          2023.11.20 月曜日

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