藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

最近の日本語


最近の日本語
 日本語教育と中国語教育に30年以上かかわりながら研究していたので、最近の日本語には注意が行く。
 ①「ら抜き」言葉が言われて40年以上が経  
つ。「食べられる」を「食べれる」と言い、「見られる」を「見れる」という現象で、規範文法としては教えない。しかし、「言語の経済性」から考えれば、い音便、撥音便、促音便が既にあるのだから、いつかは許容範囲として教えることになるだろう。最近は、上のような「い抜き」言葉もあるようだ。要は、欧米流の話し言葉優位、話し言葉の重視であろう。聖書「はじめにことばありき。」もっとも言語の表記は保守的なもので、「こんにちは」「わたしは」などの「は」は、過去の言い方が残っている。「こんにちは~」の「は」=ワを「は」=ハとそのまま読むのを吉本新喜劇の末成由美さんがギャグに使って受けている。古典的ギャグ❗
 ②使役表現の多さ。「みんなに感動してもらいたいです。」を「みんなを感動させたいです。」という使役表現で言うのをよく耳にする。とりわけ若年層において顕著だから、
英語教育、英語表現の影響なのかもしれない。
 ③「すみません」は「謝罪」の場合より、「相手の心を煩わせたことへのことわり」の表現の場合が多い。発話のきっかけの場合も多い。「すみません、駅はどっちですか」
など。
 ④使役表現より話者中心受身表現を多用するのは不変である。「(私は)嫌いだといったのに無理やり食べさせられました。」英語や中国語では「その人は私が嫌いだといっ
たのに、無理やり食べさせました。」という言い方をする。 


 英語も日本語との対照で教えたらいいのに、教員ができないとのこと。そんな程度だから、屬国ですね。相変わらずアメ公の。


                                  
            2022.3.6  

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