藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

ちょっと変だよ、福沢さん

        福沢諭吉


ちょっと変だよ、福沢さん
 世界の言語は孤立語、抱合語、膠着語、屈折語に一応、類型的に分けられる。20世紀のカール・グレンという言語学者は言語は中国語のような孤立語から欧米語の屈折語のような言語に進化するとし、言語進化説を説いた。進化論とは実は非常に差別的な論で、それを社会にまで援用したのが社会ダーウィニズム、社会進化論である。社会、世界は野蛮、中間、文明の三つに分けられ、野蛮から文明へ進化するとしたのが19,20世紀の社会進化論、文明論で、文明は野蛮を支配してもいいという考えで、植民地を擁護する論となった。福沢諭吉の『文明諭之概略』もこの三分法を踏襲し、福沢は1885年には『脱亜論』を発表し、文明化できない中国、朝鮮といった「アジアの悪友」とは絶交し、彼らに対しては、欧米人が彼らに対するのと同じやり方で対処したらいいと福沢は言った。福沢は『学問ノススメ』で「天は天の上に人を作らず、天の下に人を作らず」といったが、それには続きがあり、しかし、現実には差がある、それは勉強、学問するかどうかによって決まる、皆さん、差別されたくなかったら学問しなさい、と言っている。国民の七十パーセントが福沢のこの本を買って読んた。取り残されては大変だと。あせる明治人。
 ちょっと変だよ、福沢さん。福沢さんは銭に細かく、新たに作る学校の資金を公募したら、勝海舟に「福沢さんはたくさん、お金を持っているんだから、少しは自分で出したらどうですか」と揶揄されている。
 上野の彰義隊の戦いのとき、福沢はどこにいたんでしょうかと新聞記者に聞かれた勝海舟は「本所の辺に隠れていたんでしょう。臆病な男だからねえ」と答えている。
 テレビではこうした事実を報道しない。


 最近、そろそろとティックトックでロシア絶対悪論への懸念が出てきているが、アメリカがウクライナにミサイル供与しようとしたり、ちょっかいを出して、金もうけしようとしたのもロシア侵攻の一因で、ウクライナも恐ろしロシアをなめてNATOやEUにすがったのが甘かったともいえる。ロシアも権威、権力がなくなっているので、なめられてたまるかと、必死のパッチ、なんか拝金主義国、アメリカが火付け役のようで、ぞっとする日々です。
 ゼレンスキー大統領は潔癖症のようで、ナチ派の東部二州とは話し合わないというし、ロシアは「中立」「武装解除」をくり返し侵攻しながら、頑として譲らないし、橋下さんの言うように、NATOとゼレンスキー大統領が話し合い、ロシアとの落としどころを探らないと、おそロシアは本当に部分核爆弾を使うかもしれんぞ。おそロシアをなめてはいけない。過去、二回、残虐なことをしているんだから。被害者意識と疑心暗鬼が半端ない恐ロシアを、なめてはいけない‼️                               


           2022.3.8   火

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