藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

本音と建前   ほんねとたてまえ

       

      本音と建前
 本音とは本心で思っていること。建前とは表向きの方針、主義のこと。狭い共同体の中で皆が平和に仲良く暮らさなければならない日本の地理的、歴史的条件が人間関係のあり方に大きく影響を与えた結果、日本人は本音と建前を使い分けるようになったとする説もある。本音を言うと、相手が傷ついたり怒ったりするときは、建前を言うことによって、共同体の平和を維持することができる。ほとんどの日本人は自己主張より他人との和を尊ぶために本音を控えているが、日本の国際化とともにそういった態度は徐々に変わってきつつあり、それと同時に喧嘩やいさかいも増えてきているのが現状である。


  ノート
 義理と人情と似た関係にある。本音は人情に、建前は義理に相当する。両者は一方で成立せず、両者あって初めて成立する。社会関係や心のバランスを維持するために両方が必要である。日本人は人情や本音だけではうまくいかないことをどこかで感じていたのかもしれない。「人に迷惑を掛けなければ何をしてもよい」という考えはかつて、日本人の間に流布したが、その結果、地球環境に多大なる「迷惑」を掛けるようになり、それが人間にしっぺ返しとして返ってきている。拝金主義にまみれた先進諸国の指導者層、富裕層はまだ目が覚めない。SDGsも必要だが、構造的な問題の解消がない限り、明るい未来は見えてこない。そのことを言う指導者が出てくる必要がある。参政党は、現実暴露としてはいいが、どうだろうか。Tiktokにやたらアップしていて、耳障り、目障りだ。批判ばかりしている感がする。じゃあ、共産党になればと言うと嫌らしい。そんなのがたくさんある。NKK党は特化していて、面白いとは思う。


                            2022.6.23     月

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