藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

子供の日

    子供の日
 5 月 5 日は子供の日である。元来は端午 たんご の 節句 せっく と言い、男の子の成長を祝う日であったが、現在では一般に子供のためのお祝いの日となっている。この日、男の子のいる家庭では武者 むしゃ や英雄を模した五月人形を飾ったり、鯉 こい のぼりを立てたりする。鯉のぼり を立てるのは中国の登竜門  とうりゅうもん の故事に由来する。この日には薬効 やっこう があると言われる菖蒲 しょうぶ(尚武、勝負に通じる)を風呂に入 い れて入 はい る習慣が昔からある。ちまきや柏餅  かしわもちといった和菓子  わがし も欠かかせない供物 くもつ である。


   ノート
 日本人は語呂合わせが好きである。ダジャレも語呂合わせと同じである。菖蒲 しょうぶ(尚武、勝負に通じる)もそうであり、日本語は母音があいうえおの五つしかないことから、必然的に同音語が多くなるということにも由来する。大黒柱も大極 だいごく と音が通じるからというのは吉野裕子氏の説である。ひどくなると、働くは「はたを楽にする」からとか、怪しげな語源説になってしまう。日曜日の夜、五時からの楽しみ「笑点」は語呂合わせのオンパレードで、とりわけ木久扇師匠の語呂合わせ、ダジャレが面白い。


                                2022.8.4  木

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