藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

終戦記念日

   

    終戦記念日
 日本は連合国のポツダム宣言を受諾し、無条件降服する。そのことによって第二次世界大戦は終了した。1945 年 8 月 15 日、天皇はそのことをラジオ放送で伝えた。「耐えがたきを耐え、しのびがたきをしのび」という天皇の玉 音 ぎょくおん 放送の一部は今もテレビの戦争ドキュメント番組でよく流される。8 月 15 日を終戦記念日として戦没者慰霊行事が各地で行われる。


   ノート
 終戦記念日というが、厳密には、敗戦記念日まで戦争は終わっておらず、9月12日のミズーリ艦上での調印式が敗戦記念日、終戦記念日である。それから6年近くにわたってアメリカの日本占領支配が行われる。アメリカは、懐柔策として天皇制を象徴天皇制として存続し、3S政策(SEX,SPORT,SCREEN)によって天皇に代わる精神的頂点として日本人の心の中に君臨した。「鬼より怖いマッカーサー」。アメリカ占領支配時代、日本製輸出品には   MADE  IN   OCCUPIED   JAPAN    と印刷され、日本がアメリカの占領支配下にあることを日本人の心に刻印した。
 石橋湛山は、アメリカの占領支配の経費が国会予算の三分の一を占めることを糾弾し、GHQに睨まれ公職追放となっている。こうした気骨のある日本人は少数で、多くの日本人は、アメリカに都合の悪い印刷物などを自らの意思で検閲し、アメリカに随順の意思を示した。


                             2022.8.6     土

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