藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

紅葉 こうよう・もみじ     秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる

  

 紅葉
こうよう・もみじ 


   日本の多くの落葉樹 は秋になると、葉の色が 紅 くれない や黄色に変化する。そして、山々は美しい色に染まる。これを紅葉と言い、日本人は春の桜と同様、美しい景色としてほめたたえ、古くから詩歌 しいか  にその美を詠み込んできた。秋になると、人々は紅葉を見に山野へ繰り出す。山野へ紅葉を見に行くことを「紅葉狩 もみじが り」に行くとも言う。そして紅葉の季節が終わると、冬へと季節は変化する。


  

  ノート
 8月16日は久しぶりの京都五山、大文字の送り火だった。京都では、大文字の送り火を過ぎると秋めくと言われている。今年はその通り、炎暑が一時、収まっている。もっとも、スコールのような雨が突発的に降ったりしている。地球温暖化は進んでいるように思う。経済発展第一主義のため、コロナに耐えたこともあり、行楽地へマイカーで繰り出すことへの批判は鳴りを潜めている。それでも嵐山ではコロナ前の8割に売り上げは回復したという。なんとも言えません。
 今年の夏はかき氷が話題となった。一つ1500円ぐらいと、昔の手ごろな値段のものとは違う。トッピングも厳選されて、食べてみると納得の値段だというが、あまり興味はない。テレビもかき氷の宣伝に一役買っている。


 秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる


 もうすぐ秋である。その前に、晩夏の9月がある。ジリジリと照りつける晩夏の太陽は時に盛夏よりこたえる。秋の到来の期待の思いを裏切られるからか。毎年、そう思う。

 紅葉の季節の到来を思い、残りの夏を乗り越えましょう。


                          2022.8.19      金

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