藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

竹・笹

     竹・笹
 竹は古くから日本全土に分布し、建築材や細工物によく使用されてきた。また、筍は古くから日本料理によく使われる。小さな竹のことを笹と言い、竹も笹も観賞用として植えられる。日本最古の物語『竹取物語』は竹の中からかぐや姫が拾われて、最後は月へ帰っていくというロマンティックな内容で、日本人に親しまれている物語の一つである。


  ノート
 竹の付く日本人の姓は多い。竹田、竹岡、大竹、小竹。それだけ日本人の身近にあった存在なのであろう。
 竹取物語は不思議な物語で、最後に月へ帰っていくという設定はSF的で、現代的である。
 京都の長岡京の竹林は有名で、長岡京には有名なタケノコ料理を食べさせる料亭がある。5月のゴールデンウィークが終わった頃がタケノコの旬であるが、人々が一番、その料亭を訪れるのはゴールデンウィークの頃であるという。
 竹林の七賢は魏晋南北朝の頃に出た世を厭うて隠棲した人々であるが、ここでは竹は清浄さの象徴で、日本でも竹は清らかさの象徴としてよく描かれた。
 オウムが「おたけさん」というのはどうしてだろうか。
 有名なシーボルトはドイツの医学者・植物学者として1823年長崎出島のオランダ商館に赴任し、日本の動物・植物・歴史などを研究していたが、その時愛した日本人の女性の名前が「お滝さん」。シーボルトは愛しい「お滝さん」の名前を飼っていたオウムに覚えさせようとしたが、「オタキサン」が「オタケサン」に訛り、オウムも「オタケサン」と覚えてしまった。オウムに言葉を教えるときに「オタケサン オタケサン」 というのは、これが伝わったものとのこと。(Yahoo知恵袋 閲覧参照)知らんけど。
                            2022.8.21     

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