藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

火山        わが胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙はうすし 桜島山  平野国臣

              桜   島
   火山
 地震地帯に重なるようにして火山地帯が日本列島を走っている。各地の火山はときどき大噴火して、山麓に被害をもたらす。2000 年には有珠山 うすざん(北海道)と三宅島 みやけじま(東京都)で噴火が起こり、ふもとの町・村は泥 流 でいりゅう や火砕流 かさいりゅう に襲われ、全滅の危機に陥った。最近でも桜島が噴火した。富士山も歴史的に何度も大噴火を起こしていて、いつかまた噴火するだろうと言われている。

 火山は日本列島に被害をもたらすだけでなく、各地に温泉が湧き出るようにして、人々の健康に寄与する側面もある。


   ノート
 わが胸の燃ゆる思いにくらぶれば煙はうすし桜島山
 という歌がある。鹿児島藩士 平野国臣の歌である。
 日本は火山国である。ときどき登山者が予期せぬ噴火のため犠牲になる。
 熊本に行ったことがある。ホテルに泊まり、翌朝、部屋から窓越しに外を見ると、快晴だが、向こうのほうに阿蘇山が紫煙をもくもく吐いているのが見えて、びっくりしたことがある。熊本は火の国である。
 人間は天変地異のリスクを避けて、平野に集まる。雨風雪地震火山の多いところには住みたがらない。しかし、急にはそうしたリスクの多いところから平野へ引っ越せない。一所懸命。今いるところ、今いる境遇で懸命に生きるのが日本人である。チェースト!


                         2022.8.26       金

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