藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

BS4  2022.9.4 PM7:30-9:54『スポットライト 世紀のスクープ』   神父のスキャンダル、神父の権威

  

 BS4  2022.9.4 PM7:30-9:54『スポットライト 世紀のスクープ』 神父のスキャンダ   
    ル、神父の権威
   2015年アメリカ制作映画。この表題では内容がわかりにくいが、スポットライトはボストンにある新聞社。映画の内容はアメリカを中心とするカソリック協会の神父の児童虐待を暴露している。神父全体の6パーセントが小児性愛者で、問題を起こした神父は転勤、転属させ、表に出ないように児童虐待をもみ消すと言う。「教会は裁判記録を隠せる」し「何でもできる」と言う。「(個人の)信仰は永遠で、教会は人間の作った組織であり、両者は異なる」と登場人物は言う。
 このドキュメントタッチの映画を見ると、教会、神父の「権威」がボストンでどれほど高いかをうかがい知ることができる。片親に先立たれた子供の家庭へ行く神父は神のように下にも置かぬ扱いを残された家族から受けるが、その子供が神父によって性虐待の被害を受ける。神父の言うままに、子供と神父が二人になると、性的快感を神父に与えるように強要され、一生、心の傷を持ち続ける子供たちがいる。
 内村鑑三というキリスト者はアメリカの経済的援助を受けない独立キリスト教を目指したが、自らの信仰を「無教会派」=「教会のない者の集まり」と称した。信仰と宗教組織を別物と考えるのは、個人の尊重を重んじる近現代社会では、至極当然のことであるが、業病や極貧層のような、社会から見捨てられ、蔑まれている人たちにとっては、宗教組織が最後の頼みの綱であり、そのことを侮蔑する権利は誰にもない。人は人に対して無力である。しかし、宗教組織が問題を隠蔽することもある。
 現在、問題になっている元統一教会も、コリアの悔日(日本人はコリアを侵略して反省しない、道徳を知らないひどい劣等民族だから、だましてどんどん献金させたらいい。日本人を破産させても罪にはならないと考える。)、在日コリアンの結婚難(結婚にハンディのある在日コリアンには合同結婚式は救いであった。)、日本のコリア侮蔑(日本の植民地だったのが偉そうに言うな。)といった過去、過去のメンタルを引きずった現在のメンタルな問題を根底に抱えているのであるが、そのことを報道するマスコミは皆無である。彼らは非常に狡猾な報道をしている。都合のいいことしか報道しない。特にNHKはそうだ。結果、当たり障りのないことしか言わないから、若者を始めとしてテレビを見なくなっている。そのことを自覚することから始める必要がある。既得権益まみれの三世議員、○○をぶっ壊せ‼️


                            2022.9.5    月

×

非ログインユーザーとして返信する