藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

(1955 米) 泥棒成金 グレース・ケリーの輝き アルフレッド・ヒッチコック監督のユーモアサスペンス


           TO    CATCH    A   THIEF    泥棒逮捕 → 泥棒成金
(1955 米) 泥棒成金  アルフレッド・ヒッチコック監督
 2022.9.8 木  BSP PM1:00-2:48    放送
 宝石泥棒(ケーリー・グラント)は引退し、南仏のリビエラで悠々自適の生活を送るが、ある日、自分とそっくりの手口の泥棒(ブリジット・オーベール)が現れ、その泥棒を追うことになる。アメリカから来ていた富豪の姪をグレース・ケリーが演じる。
 グレース・ケリーの輝く美貌、ケーリー・グラントの軽妙なユーモア、ブリジット・オーベール演じるフランス娘のキュートさ。ヒッチコック監督が南仏を舞台に、引退した宝石泥棒とその偽物泥棒の騒動を描く犯罪ユーモア・サスペンス。
 グレース・ケリーは元スポーツ選手の父親に、運動が苦手であったために疎まれたが、グレース・ケリーには父親に愛されなかったことが男性の愛を呼び寄せるような、父の愛の欠如を補わせようとするようなところがある。気品のなせるわざか?
 「同時代に活躍した女優マリリン・モンローの明るさとセクシーさを前面に出した美貌とは対照的な、気品に満ちた容姿が「クール・ビューティー」 (cool beauty) と賛美された。人気絶頂の最中、ヨーロッパの君主と結婚し、女優業から引退した。」(ウィキペディア閲覧) 
 モナコ公妃となったグレース・ケリーは、アメリカの美貌の一つの典型「クール・ビューティー」 (cool beauty)を代表している。金持ちの、品のある美である。アメリカの「カッコよさ」のひとつの典型。


                               2022.9.9    金

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