藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

京都観光名所 一  八坂さんから清水へ

               清 水 寺
  京都観光名所  一


 八坂さんから清水へ  八坂神社から坂を上がって、清水へ。京都観光の定番である。
  二寧坂、産寧坂。寧々の道もよろしおすなあ。高台寺も格調がある。時折、舞妓さんが通り過ぎる。空気が華やぐ。
 不思議なのは、京都観光の定番なのに俗化しないことである。二寧坂、産寧坂の石畳は昔は雑巾で毎朝、拭いたという話を聞いたことがある。京都が人々を引き付けるのは、その清浄感と気品であろう。値段の高い店も多いが、値段以上のことはしていますというのが京都の店の言い分である。もっとも時代の波に飲まれて消えていく店も多い。
 清水寺は江戸時代から「清水の舞台から飛び降りる」名所で、願掛けの飛び降りは有名。最近は、今年一年を表す漢字一字を年末に管主が発表して書道で書くというパフォーマンスをして、耳目を集めている。神社や仏閣というのはそうしたイベント、パフォーマンスをして晴れの時の存在として生き延びてきたのであろう。歌人は桜月夜と対比して清水、祇園を調和美の中に詠んだ。


  清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢う人みなうつくしき   与謝野晶子





                             2022.10.22   土曜日

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