藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

1982 米 遊星からの物体 ✖

  

   1982 米 遊星からの物体 ✖  2022.11.30 BSP   PM1:00-2:50 放送
 南極基地を舞台に恐怖の宇宙生物(100万年前に地球に墜落し眠りについた、接触した生物に同化してその生物の形そっくりに形を変えて、隊員に襲い掛かる)と隊員たちの死闘を描く。


   ノート
 ムワード・ホーク(1951)「宇宙よりの物体X」をリメークした宇宙外来侵略生物もの。
 宇宙外から、人類の生存を脅かす生物がやってきて、人類に生存の恐怖を与える。「プレデター」「エイリアン」「宇宙戦争」。おなじ系統の悪の災厄宇宙外来生物侵略映画。「ジョーズ」もある意味、そうである。
 バッファローを食い尽くし、先住インディアンをだまして土地を巻き上げたフロンティアスピリッツ・アメリカの暗黒面があって、こういう映画を作り、それがヒットするのは罪の意識にさいなまれるアメリカ人の深層意識にある恐怖心、いつかは自分たちがしたことの仕打ちを受けるのではないかという恐怖心が潜在意識にあるからではないか。日本原爆投下についても同じような問題がある。オバマはキノコ雲の原爆投下映像を見て、拍手している。TikTokに挙げられていた。広島訪問はポーズに過ぎないのか。罪の意識に苦しみつつ、それを見せないで人を殺したことを忘れようとする。アメリカ映画は驚くほど、人を理由もなく殺す。  
 隊員同士、相手が宇宙生物ではないかと疑い合う暗い内容の映画の割に有名。テレビでよく繰り返し放映される。放映権フリーなのだろうか。製作から40年経っている。


                     
                          2022.12.4    日曜日   

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