藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

2021年の65歳以上の就業者は909万人


  2021年の65歳以上の就業者は909万人  京都新聞 202212.28 水  夕刊
     記事大要
 2021年の65歳以上の就業者は909万人(総務省の労働力調査)。18年連続で増加。65~69歳の就業率は半数を超えた。19年に労働政策研究・研修機構が60代に実施した調査では、就業理由は76%が「経済上の理由」(複数回答)だった。
 働く理由に変化も見られ、「家族を養うため」という高齢者の相談が増えているとNPO法人ほっとプラス(さいたま市)は言う。70、80代の親が40、50台の息子、娘を養うケースだ。藤田孝典理事は「一人なら年金で何とかなるが、就職氷河期世代で非正規の子供を養うには足りないという声が目立つ」と話す。
 国民年金の22年度の支給額は、満額でも月額で約6万4800円。
 それで働く。厚生労働省のまとめでは、2021年度の労災による休業4日以上の死傷者のうち、60歳以上は3万8574人で、全体の26%。10年前の約1.6倍に増えた。60代後半は20代に比べ、女性は「転倒」が約16倍、男性は「墜落・転落」が約4倍になる。高齢者が現場で働くには、より安全な職場環境が欠かせない。厚生省は20年に「エイジフレンドリーガイドライン」を作成し、手すりや段差解消など具体策を事業者に求めている。


     ノート
 高齢者の老後は厳しい。上記のような状況である。しかし、金を使うことよりも、時間を大切に使うことも必要だ。私は毎日、午前中に2,3時間、勉強、研究する。それだけでは体の調子がよくないので、右肩が一時、上がらなくなったこともあって、6月から週に一度、整骨院にリハビリに通っている。堀川上立ち売りの角にある整骨院である。機械で、4種類のストレッチ等をして、先生が指圧、マッサージを10~15分、してくれる。金儲け第一主義でなく、一回800円なので行きやすい。薬は出さない。先生の施術中、雑談もする。週一回の、いい気分転換になる。
 65歳を過ぎても働かなければならないのは、つらいかもしれないが、家にボーッしていることの苦痛が原因の場合もあるだろう。上記記事には書いていないが。
 上記記事の根底にあるであろう労働が苦痛(65歳以上になっても、働かなければならない!)という暗黙の一つの考え方は、キリスト教の考えで、キリスト教では日曜は休息しなければならない安息日である。日本人は労働を通して、社会貢献し、自己修養するという考えを持ってきた。
 藤田理事は「生活するには年金が少なすぎる。高齢者が無理なく貢献できる社会を目指すべきだ」と折衷案を強調している。                                                                                                                       
                       


                                                                                          2023.1.7        土曜日

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