藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

香水有毒  毒のある香水



桂瑩瑩 | 香水有毒 | (1080P)KTV
 香水有毒  毒のある香水  歌詞  部分
 かつて一人の男を愛した
 彼は私が最も美人だと言った
 私は彼を一途に愛した
 男は私を最も馬鹿な女に変えた
 私は彼の言葉を真に受けた
 私の唇が一番きれいだと言った彼
 私の望みは高くない
 変わらず相手にしてほしいだけ
 でも
 ある日彼は私に言ったのと同じようなことをほかの女に言った
 彼からほかの女の香水のにおいがした 
 それはわたしの鼻の罪
 ほかの女のにおいなどかぐべきでなかった
 そっと涙を流した
 彼の体からのほかの女のにおい
 あなたの愛がわからない


  ノート
 裏切った男への思いを切々と語る女性。
 軽快なメロディーの中に悲哀が込められている。
 時に男は一途に愛してくる女がうっとおしくなり
 新たな女を求めることがある。
 愛は結婚となり、生活となって変貌していく。
 しかし、そうなる前に壊れることがある。
 それが歌となり、人々の共感を呼ぶ。
 はやり歌にはそうしたものもある。
 「それはわたしの鼻の罪」という歌詞は新鮮な表現。
 すでに経典中国老歌(定番中国懐メロ)とは異なる、現在の、
 改革開放後の青年男女の愛のなかでの逡巡を歌う普遍的な世界の歌である。
 経済発展すると、漱石の描いた高等遊民や個を大事にする青年が生まれ、彼ら、彼女らが
 流行歌を新たに紡ぎだす。
  15年くらい前に流行り、最近、また、リバイバルで流行っているようだ。歌詞がいいのと曲が特有の繊細なリズムを持っているのがいいようだ。


                               2023.1.8        日曜日

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