藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

1978 米  ダーティファイター

  

  1978 米  ダーティファイター  2023.1.18  BSP   pm1:00-2:56
  あらすじ
 恋に喧嘩に明け暮れる腕っぷしの強いトラック運転手をクリント・イーストウッドが演じる痛快アクションコメディー。 
 腕っぷしの強いファイロ(クリント・イーストウッド演じる)は相棒のオランウータン・クライドと気ままに旅暮らしをしていたが、ある日、歌手のリンに夢中になり、彼女が急に姿を消してしまい、クライドや友人のオービル・エコーとリン探しの旅に出る。監督は「ダーティハリー3」のジェームス・ファーゴ。


     ノート
 自分と異性への愛が一番、幸せを実感できるという内容。最後に「大嫌い!」と言ってファイロの前で泣き崩れるリン。金を賭けた殴り合いで勝てるところを負けてやるファイロ。ラストはなぜか明るい旅路のシーンで終わる。様々なアメリカ人の「自由」な生き方を描く秀作。
 それにしてもクリント・イーストウッドという人は天才だ。基本に「かっこよさ」を置いているのだろうが、アメリカン・ダンディとはこういう人のことを言うのだろうか。アメリカ人の典型、理念型を象徴化したような人である。背が高く(190㎝)、斜に構えたところがあるが、基本は正義感のある男。(典型、理念型だから、実際にいるかどうかは別。)
 「正義」があれば、容赦なく、最悪、人を殺しても正当防衛でならいいという考えはあるようだが、本作では、金を賭けた殴り合いで勝てるところを負けてやるというファイロの「度量の広さ」も顔をのぞかせている。


                             2023.2.2   木曜日

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