藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

英国のストライキを賛美する「現代のことば」2023.2.24 京都新聞 夕刊

           英国の看護師 ストライキ
 
  英国のストライキを賛美する「現代のことば」2023.2.24 京都新聞 夕刊
 「現代のことば」がまたやらかしいてる。2023.2.24 京都新聞 夕刊「英国のストライキ」立〇〇大教授 中東研究専門のセンセイの執筆。
 基本的に、日本人の「我慢」を否定的に見て、英国のストライキを単純化に賛美する。曰く、日本では労働者は昇給の要求を我慢し、企業は商品やサービスの値上げを我慢してきて、長期のデフレで日本経済は停滞した。政治家の汚職や腐敗にも大きな声を挙げずにやり過ごしてきた。日本人は我慢という頑張りにこだわりすぎてきたのではないか。(とありきたりな日本批判をして、続けて言う。)「世論調査によると、英国市民の多くがストライキを支持しているという。ここには、皆で我慢して横並びで低いところに留まろうとする頑張りよりも、皆で我慢せず変化のコストとリスクを引き受けながら高いところを目指そうとする頑張りがあるだろう」。たわけた理想論である。先験的に「英国のストライキ」を賛美しているだけで、根拠がない。「皆で我慢せず変化のコストとリスクを引き受けながら高いところを目指そうとする頑張りがあるだろう」。どこにもその根拠が述べられていない。
 こうした印象批評的な、最初から決めつけた比較文化論をしているから、従来の比較文化論は信ぴょう性がないという事になるのではないか。大学でも異文化と自文化を均等に客観的に研究しているところはほとんどない。東大の比較文学比較文化はさすがであるが、基本は実証的研究で、他には自文化理解と異文化理解を均等に研究しているところはまずないと言ってもいい。比較文化学会と言っても英語しかしていないところもある。
 「英国での生活」をして、得意になって、日本を断罪している大学のセンセイには、いつまでたっても、現場にいる日本のサラリーマンの哀しみは理解できないであろう。


    ノート
 何等の具体的事実も挙げす、自分の憶測と印象で批評している。日本では「空気」が支配する。職場の会議でもそれはすさまじいものである。大学のセンセイが、たわごとを言って変わるようなものではない。どうせ言うなら、一般人の知りえない有益な中東情報を提供しなさい。センセイ!   先生と言われるほどの馬鹿でなし   江戸川柳
  
 あなたに贈る川柳です。与党がいいとは言わないが、無責任な批判を繰り返す野党には、議員数削減と年俸税込み800万円導入を提案したい。年俸800万円は名古屋の河村市長の案です。名古屋市会議員は誰も賛成しない。だめだ、こりゃ。



                       2023.3.2         木曜日

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