藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

本当の少子化対策 大原千鶴  京都新聞 現代のことば 2023.4.12 夕刊

   

   本当の少子化対策 大原千鶴  京都新聞 現代のことば 2023.4.12 夕刊
      内容要約
 少子化を解決できない根底に「暗黙の呪縛」がある。
  :結婚しないと子供を持ってはいけない。
 育児も家事も母親がするもの。
 子供よりキャリア(仕事)を優先してはいけない。
 自分の仕事より旦那さんの仕事を優先すべき。
 子供がいるからいろんなことを我慢するのは当たり前。
 子供の躾は親のせい。
 お嫁さんは出しゃばってはいけない。


 不寛容な社会で母親は孤立しやすい。うすうす感じているその恐怖感が少子化の原因の一つなのではないかと思う。
 子供を育てやすい社会は最終的にみんなが生きやすい社会だと思う。それがつながっていると実感できるように、経済的、社会環境的問題の解決ととともに子育てにかかる肩の荷を軽くするための意識改革が必要だろうと思う。生まない自由も含めた、明るく楽しい子育てのイメージが劇的に広がらないと残念ながら少子化が止まることはないのだろうと思う。


    ノート
 大原千鶴氏は京都、貴船か鞍馬の料亭の女将。NHKの「今日の料理」にも月一で出ている料理研究家。聡明である。
 少子化対策として、政治家は給付金のことしか言わない。言えない。大事なのは意識改革なのだが、個人の自由を第一とする「アメリカ的自由」尊重の中で、そして拝金主義が当然と考えられる社会の中で育ってきた人が少子化に歯止めをかけられるとは思わない。すでに少子化前提で、将来を考えなければならないときがきていると思う。誰もそのことを言わないが。子供のことより自分のことで精いっぱいの時代なのだ。非正規雇用四割の時代を作った「国賊」を批判しよう。小泉、竹中、安倍 聞いてるか!


                              2023.4.18  火曜日




 




















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