藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

2023 今年のG7 広島で開催


        2023       今年のG7   広島で開催
 原爆記念館をG7の各国指導者が訪問したことには大きな意義があった。反核へ一歩前進。
 しかし、反対デモが激しく行われていることはTikTokでは挙げているが、テレビ報道では取り上げられていない。テレビ報道のうさん臭さが透けて見える。
 韓国のユ大統領が参加したことは意義深いことだと思う。2か月で三回の日韓首脳会談が行われた。やはり指導者の意向、行動は両国間の友好、平和に大きく影響を与える。
 ウクライナ・ゼレンスキー大統領の21日、最終日の参加は、ウクライナ支援で大筋合意。最近、ネットには、ゼレンスキーを「戦争屋」と揶揄するコメントも見受ける。戦争絶対反対論しか収束への道はないように思う。まず、どうしたら、隣国とともに生きていけるかを考えて欲しい。死んで苦悩するのは、前線の軍人、民間人だ。
 ミンスク合意をそんなの関係ないと一方的に破棄し戦争を始めたのがゼレンスキーで、アメリカの容認が前提にある。その前のロシアによるクリミア併合もアメリカの容認のもとにだ。ゼレンスキーは徹底抗戦を言うが、少し違うように思う。繰り返すが、死ぬのは前線の軍人、平民だ。もっとも、ロシアの強権ぶりにも驚くものがあり、それは前代から持ち越されている政治文化である。人間は理屈、理性では簡単に変わらない。前代からの文化を相対化して認識することが大切だと思う。
 ウクライナは核爆弾維持の技術がないから、核放棄したが、それに代わるロシアから攻撃されない保証としてNATOに入ろうとして、ロシアの利益線を犯したとロシアに攻撃された。どちらか一方から見れば、双方の言い分はわかる。妥協させる仲裁者の不在が一番の問題で、日本がウクライナ支援をするのは、アメリカの側につくことを鮮明にするだけで、リスクは大きい。ロシアは見ているよ。岸田首相はそれほどアメリカが怖いのだろう。インドは中立的だよ。


                              2023.5.27   土曜日

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