藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

クワッドの変化


         2019年 クワッド 初会合 「法と国際秩序の重視」


     クワッドの変化
 中国を敵視していたオーストラリアが中国に対して態度を軟化して、中国もそれに応じて貿易制裁を緩和したと5月23日の昼のテレビ朝日系列のワイドショー的報道番組で伝えていた。
 日米豪印のクワッドは明らかに中国包囲網で、香港から富裕層がたくさん移住して、中国人がオーストラリア議員にもなってきている。また、東南アジアや太平洋地域の島嶼への中国の領有権所有の圧力に脅威を感じているのであろう。
 それにしても、手のひらを反すように態度を変えてオーストラリアは恥ずかしくはないのだろうか。文化の相違を感じる。
 中国は「喧嘩を売った者が喧嘩を収める努力をしなければならない」と言って、冷静に対処しているようだが、かつての朝貢国のベトナムやフィリピンに対しては軽く見るところがあるようだから、それらの国に対して慎重な対応をしてもらいたいと思う。
  私は過去からの政治文化から見るようにしている。テレビの政治部記者は政治の現状を分析するだけだから、「こんご~が懸念されます」などと偉そうなことを言っているだけで、教養のない輩だといつも思う。分析、批判だけで飯が食えるとは気楽な輩だ。碌でもない人間しかそういう仕事はしないだろう。ただ頭がいいだけの理屈屋では建設的な意見は出てこない。北朝鮮の「拉致」はかつての馬賊の人質をとる文化が関係しているように思う。そうした歴史文化的な意見を言わないからテレビをみんな信用しなくなってきている。


                        2023.5.29      月曜日

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