藤田昌志 比較文化のブログ

和・洋・中を比較文化学的に考察する。トピックは音楽、映画、本の紹介、歴史、文学、評論、研究等 多岐にわたる。

SDGs

         SDGs
   持続可能な開発目標 SDGs が流行っている。 
 大企業の中には問題飲酒との関連が指摘されているアルコール度数の高い酒を大規模に宣伝、販売している複数のビールメーカーや巨大なたばこメーカーが、メディアによるSDGs経営ランキングに入っているのはおかしい。(京都新聞 2023.5.24 木 夕刊 「SDGsを問う」稲場雅紀)。事実、SDGsは企業のイメージアップに利用されている感がある。
 日本では、SDGs達成が民間企業や消費者の取り組みに任され、達成のための公共政策の重要性が忘れられている。国が達成に向けた進捗状況を定期的に点検し、どの政策が欠けていて、どのような政策が必要なのか評価しなければならない。(同上)
 もっとも、そうした国の介入は企業は利潤追求上、嫌うであろう。民間の抵抗、反発も大きいだろう。まるで計画経済みたいだと。
 国や地方自治体の政策と企業や個人の取り組みは車の両輪(同上)であることは確かだが、テレヒ゛CMでSDGsはあまり取り上げられないから、企業イメージのアップに利用することしか企業は考えていないようにも思える。経済成長ということを言う新進の経済学者もいる。そうした考えが必要だと思う。スーパーやコンビニでは、あまりにも多くの不必要なものが売られすぎている。夜中、煌々と電気をつけておく必要があるのか。その認識から始めたい。私は自販機の清涼飲料はこの40年、買ったことがない。お茶は減肥茶を沸かして冷ましたものを飲むようにしている。習慣にしたら、別段、不便は感じない。ミニマリズムほどではないが、簡素な生活は慣れればいいものだ。
 その分、本はよく読むようにしている。最近読んでこのブログにも書いたフリーザーの『金枝篇』は長年、いつか読もうと思っていた本で、定年三年目にして読むことができた。
『エクソシスト』の日本語版の最初の哲学的な文章も再度、読もうと思って、まだ実現していない。経済成長より教養の成長のほうが私には意味がある。



                         2023.5.30   火曜日

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